奇跡の78歳!谷 玉惠さんが57歳から始めた、誤嚥の予防にもなるルーティンとは?
思い立ったら吉日! 瞬発力と行動力で、声もサビつかない
長年指導してくださっていた先生が、故郷に帰ることになり、谷さんはシャンソンのレッスンをやめるかどうか思案したそうです。
「フランス語は使いたいなと思ってインターネットで調べていたら、フランス人の先生がシャンソンを教えてくださるクラスが見つかったのです。レッスンは月1回。昨年の11月から通い始め、3月で4回目になりますね」
思い立ったら即行動。お仕事のほかに、筋トレやウォーキングなどのルーティンもこなしつつ、シャンソンの新しい先生をインターネットで探して、即連絡、速攻でレッスン受講を決めるとは。その瞬発力と行動力こそ、若々しさに比例しています。
フランス人の先生のレッスンで、フランス語もレベルアップ
現在、フランス人の先生のレッスンは月1回、1時間半ほど。
「たとえば、『枯葉』をアレンジした曲など、フランス語でも歌いやすいやさしい曲を選曲して教えてくださるので、3、4回歌っているうちに歌詞も覚えられます。だいたい1回のレッスンで1曲近く仕上がりますね。2回目に皆の前で生徒が一人ひとり歌って披露し、先生がフランス語の発音などをチェックするわけ。曲も覚えられ、フランス語もレベルアップできます。発声も鍛えられてのどの訓練にもなり、声にもハリが出てきました。誤嚥性肺炎の予防にもなるそうですし、一石二丁どころか一石数丁ですね」
週1回は自宅で声を張り上げて自主練
自宅では週1回の練習がルーティンになっています。
「ピアノの伴奏や、一緒に歌ってくれる女性の声などを録音しておき、自宅で自主練しています」
どこで歌っているのですか? ご近所の音対策は?と聞いてみるとーー。
「お風呂場なんですよ。以前の住まいにはバイオリンを弾く主人の防音室があったので、大声で歌えたんです。住み替えるときも防音室がほしい、と思っていましたが、大工さんに、この浴室は鉄筋コンクリートだから大声出しても聞こえないよ、と言われて、練習室に使うことにしました」
「シャンソンの曲は意外と拍をとるのが難しいの。皆で歌っているときはあまり間違えないんですが、一人で練習していると、1拍休みで2拍目から歌い出すときなど、焦ってフライングしてしまうことがあります。よく『1拍早いよ』などと注意されます」
谷さんは、これからもシャンソンを続けて、チャンスがあれば、ミニコンサートやライブハウスで歌う夢も持ち続けたい、と意欲的です。