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横田頼子

固定費から見直すと、効率よく支出が減らせる

支出を見直すときは、「固定費」から始めるのがおすすめです。固定費とは、住宅ローンや固定資産税、家賃、管理費、生命保険料、通信費(スマホ代や衛星放送代など)などのことで、一度見直すと毎月自動的に出費がカットされます。

加入している保険を一つずつチェック!

固定費のなかでも、もっとも見直し効果が大きいのが保険です。ただし、削ってはいけない保障もあるので、注意が必要です。

「どんな保険に入っているかよく知らない」「保証内容を把握していない」という人は、加入している保険の保険証書を全部集めてから、一つずつ見直していきましょう。

これからも必要なのは自動車保険、火災・地震保険です。一方、生命保険(死亡保険)は、老後は基本的に多くの保証は必要ありません。医療保険やがん保険も入りすぎていないか。加入時期が昔で、保証内容が古くないかを確認しておきます。
それぞれの内容と見直しポイントは、以下の通りです。

自動車保険

自動車を所有しているなら、必ず入っておきたいのが自動車保険です。強制加入の自賠責保険の保障内容は、事故で他人を傷つけた場合の「人身損害」のみに限定されていて、しかも、補償額は最高3000万円しかありません。

自動車保険は、自賠責を超える補償額に対して保険金が支払われる「対人補償」、他人の車や建物などに与えた損害に対する「対物補償」のほか、「示談交渉サービス」「自分や同乗者のケガ」「自損事故の補償」などが含まれています。

見直しポイント

車両保険

最近は、ゲリラ豪雨などによる水害で車が水没するなどの災害も増えているので、車がまだ新しかったり、ローンが残っている場合は「車両保険」をつけておくと安心です。逆に、そろそろ買い替え時期が近づいているなら、つける必要はありません。

車両保険には、「一般型」と「エコノミー型」があり、エコノミー型は補償範囲が狭い分保険料も安くなります。内容をよく確認して、納得できる方を選びましょう。

保障内容

自動車保険は一度契約すると、毎年、自動的に更新する人が多いようです。でも、たとえば、事故リスクの高い10代、20代の子どもが独立して運転しなくなれば、運転者の下限年齢が上がって保険料が減らせます。

ほかにも、退職して運転目的が「通勤用」から「日常生活用」に変わったり、運転距離が減った場合も保険料は減。毎年、状況にあわせて見直していくことが、ムダカットにつながります。

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