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寒い季節に必須!お風呂の専門家が語る、体も心もととのう最高の入浴法

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更新日

雑誌「健康」編集部

素朴なギモンQ & A

Q 半身浴と全身浴、どっちがいい?

A 心臓に疾患がなければ全身浴を
みぞおちまでしかつからない半身浴は、肩までつかる全身浴に比べると、温まり度がダウン。お湯が少ないので、浮力を感じずリラックスしづらく、水圧もかかりにくいので、むくみがある人は特に全身浴がおすすめです。ただし心臓に疾患のある人は、40℃の湯温で半身浴を行いましょう。

Q 長風呂はよくない?

A 20 分以上入っても逆効果
湯船に20分以上つかっても、血液の流れはそれ以上速くなりませんし、むしろ血圧が上昇するという報告もありますので、長風呂はよくありません。リラックスではなく、むしろ苦行になってしまいます。肌の乾燥を招く原因にもなります。

Q シャワー浴でも効果的な方法はある?

A ありますが、完璧ではありません
シャワーで髪を洗いながら、足湯をすれば冷えは防げます。その後すぐに布団に入れば、眠りの質は悪くないので、免疫活性につながります。とはいえ湯船に入らないので、HSPも増えず、副交感神経刺激からの免疫活性は難しいでしょう。

Q 風邪気味のときは、どうしたらいい?

A リカバリー入浴がおすすめ!
37℃ぐらいの熱のある風邪気味のときこそ、リカバリー入浴が効果的です。ただし洗髪はせず、本番入浴だけ行いましょう。お風呂上がりは、浴室外での保温が必要。パジャマやバスローブなどで体を10分ほど温め、その後、時間を置かず布団へ。お風呂に入る気力や体力がないとき、熱が高いときは無理に入る必要はありません。

Q 健康状態によって入り方を変えたほうがいい?

A 運動習慣のない人は注意
健康状態で入り方を変える必要はありません。基本の入浴でOKです。ただし運動習慣がなく、極端に血管が収縮している人は、入浴で血圧変動を起こす恐れがあるので、十分なかけ湯や洗髪をしてから、湯船にいる時間を5分、10分と少しづつ伸ばしていきましょう。心臓疾患のある人は半身浴にします。

Q 湯ぶねにつかっても、全然汗が出ません

A 5分延長してお湯につかって
汗が出ないということは、体温が上がっていない証拠。血管が収縮し、手足が冷えているということなので、まず基本の入浴の本番入浴を5分延長することを、1週間続けてみましょう。湯船につかる習慣を増やすと、汗が出て体温もアップするはずです。

Q おすすめの入浴剤を教えて!

Q おすすめの入浴剤、おすすめの香りを教えて

ユーカリ
抗ウイルス作用と抗菌作用が高く免疫力増強にぴったり。おだやかで優しい香り。
ティーツリー
すっきり爽快な香り。ユーカリと同様、抗ウイルス&抗菌作用に優れている。
ラベンダー
落ち着いたフローラルな香りが、自律神経をととのえて、リラックスに導く。
ラバンサラ
抗ウイルス、抗菌、抗炎症作用が期待できる。スーッとした爽やかな香り。

*風邪気味なら、ユーカリ、ティーツリー、ラバンサラの精油を、浴槽ではなく洗面器などに入れて、香りを楽しむことをおすすめします。

※この記事は「健康」2024年冬号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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監修者

眠りとお風呂の専門家

小林麻利子

SleepLIVE株式会社代表取締役、生活習慣改善サロンFlura主宰、睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、公認心理師。「美は自律神経を整えることから」を掲げ、科学的根拠のある最新研究を基に、睡眠や入浴をはじめとした、マンツーマン指導を行い、3750名以上もの悩みを解決。『ぐっすり眠れる、美人になれる! 読むお風呂の魔法』(主婦の友社)など著書多数。

SleepLIVE株式会社代表取締役、生活習慣改善サロンFlura主宰、睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、公認心理師。「美は自律神経を整えることから」を掲げ、科学的根拠のある最新研究を基に、睡眠や入浴をはじめとした、マンツーマン指導を行い、3750名以上もの悩みを解決。『ぐっすり眠れる、美人になれる! 読むお風呂の魔法』(主婦の友社)など著書多数。

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