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渡辺満里奈さんの更年期とは?「もっとみんなで語ろうよ。明るく、前向きに!」

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雑誌「健康」編集部

アイドルとしてデビューして、はや37年。結婚しても、ママになっても、常に同世代の女性たちの憧れの存在であり続ける渡辺満里奈さん。更年期真っただ中の今「不調についても語り合おう」と呼びかけています。そんな満里奈さんにとっての更年期とは?

Profile 
渡辺満里奈(わたなべ・まりな)
1970年東京都生まれ。1986年「おニャン子クラブ」のメンバーとして活動を始め、同年ソロ歌手としてもデビュー。以来バラエティーや司会、エッセイストなどとして多彩に活躍し、男性のみならず女性からも熱い支持を得る。2005年にネプチューンの名倉潤さんと結婚。現在は高校生の男の子、中学生の女の子の2人のママでもある。『ひるおび』(TBS系)の隔週月曜レギュラーなどでも活躍中。

更年期だって人生の一部。笑って乗り越えたい

渡辺満里奈さんが更年期! 昭和世代は「もうそんな年齢に?」と驚いてしまいますが、ご本人は「無事に閉経しました」とさわやかに語ります。

「更年期だって思春期と同じで、人生の中の一時期なのに、なんとなく口にしにくいんですよね、わかります。話題にしたら相手が引いちゃうかもしれないし、聞いていいものかも迷うし……」

そんな満里奈さんの意識が変わったのは、アーティストの野宮真貴さん、モデルの松本孝美さんとの交流がきっかけでした。

「野宮さんは10歳年上、松本さんは5歳年上。同じ事務所ということもあって、4年くらい前かな、一緒にお食事をしたんです。そのときお二人が更年期の話をざっくばらんに話してくれて。私は閉経前だったので、『え? そんなことあるの?』と驚いたり、大笑いしたり(笑)」

例えば、野宮さんの骨折エピソードは衝撃だったとか。
「56歳の誕生日にボウリングに行ったそうなんですが、『1投目を投げたら転んじゃって、手首を骨折しちゃったの!』って。『閉経すると骨折しやすくなるなんて知らなかった。誰も教えてくれなかったし〜』ってケラケラ笑って話してくださって。骨折って暗くなりそうな話ですが、明るく楽しく話してくださって『こんなふうに笑えたら、更年期も明るく乗り越えられそう』って思えたんです」

意気投合した3人は『大人の女史会』を結成。雑誌やテレビ、SNSなどで更年期について語り始めました。

「雑誌の企画なんですが、3人で産婦人科の検査を受けたんです。血液検査の結果を見た先生に『3人とも、女性ホルモンは砂漠状態。カラッカラですよ』って言われちゃったんです(笑)」

まさかの砂漠! 閉経前の女性ホルモンのエストロゲンの一般的な分泌量は50〜200pg/㎖程度なのに、満里奈さんは10pg/㎖以下だったそうです。

「まだ閉経前で、更年期に入っている自覚がほとんどなかったのでびっくりしました。1人だったら落ち込みますが、みんなで『えぇ〜少なッ』『大丈夫。砂漠化が進んだんだったら、緑化すればいいんだよ!』と盛り上がれました。仲間がいるっていいですよね」 

睡眠障害に関節痛。トラブルはじわじわと

それから2年。閉経を経て「私も更年期なんだ」と実感する場面が増えてきたと満里奈さんは言います。

「ホットフラッシュや精神的なトラブルはないんですが、いろんな不調が出てきました。1つは睡眠の質が落ちてきたこと。夕方くらいに少しだけ眠らないと、体がもたないこともあるんです」

関節の痛みで動けなくなることもあるそうです。

「閉経してから股関節が痛くなって、歩きにくいことがあったんです。筋肉痛なのかと思ったら関節が原因だと言われました。

女性ホルモンのエストロゲンが減ると、関節の潤滑油になるような成分も減るのだそうです。あと、朝起きたときに足首がこわばって歩けなくなったことも。壁に手をついてヨタヨタと階段を下りる私を見て、80代の母に『私よりひどい』って言われちゃいました(笑)」

改善にひと役かったのが、1年ほど前から学び始めたメディカルに重きをおいたアロマテラピーでした。

「香りを楽しむだけではなく、不調に合わせた使い方をしています。例えば寝る前には副交感神経に働きかけるといわれるマジョラムというハーブでリラックスしています。ジャスミンは女性ホルモン系に作用するらしく、関節痛がラクになりました。知れば知るほど奥深い世界ですね」

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