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生活費月12万円のショコラさん。退職後の家計はどう変わった?増えたもの、減ったものを聞きました

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池内かずこ

ジムの費用と保険料は予備費から

このほか、退職後に増えた支出もあります。

「昨年4月に区のお試し料金で始めたスポーツジムが気に入り、8月から入会したので、ジムの費用の1万500円が加わりました。また、退職前にはお給料から天引きされていた健康保険料は、2年まで有効の任意継続保険に変えました。会社で負担してくれていた部分がなくなり、毎月9800円を支払っていますが、今後は負担が軽くなると思います。

ジムの費用と健康保険料は、今のところ予備費から出しています。
「本当は予備費からではなく、12万円の枠内でおさめたいところですよね」
そこで、生活枠の支出を調整して、ジムの費用を趣味娯楽費から出せるようにしたいと考えているそうです。

「でも、趣味娯楽費などの生活費はなかなか削れないの。そこで、固定費をさらに見直して、保険を解約しようかと思っているんです」

「がん保険3692円と都民共済2000円、合わせて5692円。20年もかけていますが、一度も使ったことがないんですよ。昨年11月、足の指を骨折して通院していたときに、都民共済に問い合わせてみました。ケガの通院でも1日1000円くらい出る契約だと思っていたら、ケガの通院保障は64歳までで、65歳以上になると入院のときだけ。保障内容は年齢によって変わるんですよね。かけていてもあまりメリットがないかな、と思う一方で、保険をやめるのはすごく怖いんですよね。優柔不断(笑)、まだ考え中です」

2つの財布で現金管理。残高を見える化しています

写真手前はダイソーで買った食費用の財布。食費2万円を1000円札や小銭にくずして入れておき、家で保管。写真奥の財布は、退職時の記念に日比谷のショップで買ったもので、外出用に。こちらには現金で4万円を入れ、買い物をしたら現金で支払います。

月12万円のうち、固定費以外の6万円は2つの財布で管理しています。

「6万円は現金で引き出して、食費用の2万円とその他の生活費の4万円を2つの財布に分けて入れ、現金管理しています。こうすると、食費と生活費、それぞれの残高が一目でわかって、使い方を調節しやすいんですね。

実は、以前、6万円の生活費を週1万5000円ずつお財布に入れて、そこから食費も生活費も出していたことがあったのです。でも、食費とその他をどの程度使っているのかわかりにくいし、足りなくなったときに次の週の分を入れると、残額も見えにくくて……。そこで、食費とその他の生活費を分けることにしたのです」

退職記念に買ったグレイッシュピンクの財布には、4万円の生活費を入れておき、外出時に持ち歩いて使います。

もう1つ、食費用の財布には2万円を入れて家に置いておきます。現金2万円は1000円札や500円、100円の小銭に崩しておくのがコツ。

「外出先で食材などを買ったときは、食費用の財布から、外出用の財布に使った分の現金を戻します。こうすると、食費があといくら残っているか一目でわかります。月の前半に少し使いすぎたな、と思ったら、後半はきりつめぎみに。支出の増減を調節しやすいので、使い過ぎを防ぐことができるのです」

食費以外の品物をクレジットカードで購入したときも、外出用(生活費)の財布から現金を出して、口座に戻しておくそうです。こうして、2つの財布でお金の出入りを「見える化」するのがショコラさん流。

ところで、食費用の財布から外出用の財布に食材費などを戻すのは、面倒ではないのでしょうか?

「毎日買い物はしないし、端数は気にせず100円単位にし、習慣になっているから全然面倒ではないんです。帰ってきたらすぐにレシートを見て、使った食費が2846円だったら、ざっくり2800円を外出用の財布に入れるだけ。月末に、財布の中に現金が予想以上に残っていたら、勝った! やったね! と思います(笑)」

次回は、物価高騰につき工夫していることをうかがいます。

撮影/橋本哲

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