夜の頻尿・尿漏れ対策は、ランチ後の昼寝のやり方に注目!
トイレに行きたくて何度も目が覚めてしまう…。夜中のトイレは困りますね。夜間頻尿の対策として、日中にできる方法を紹介しましょう。尿は腎臓でつくられます。腎臓に日中に働いてもらって、夜中は休んでもらおうというもの。日本泌尿器学会専門医の関口由紀さんにお話を伺いました。
★頻尿と足の裏の関係は?★
頻尿・尿漏れが【足の裏】に関係があるとは?土踏まずのアーチを保って尿トラブルを予防する方法ランチの後は横になって昼寝を
ランチのあとは、少し眠くなりますよね。眠けをがまんしないで、横になって昼寝をしましょう。ランチのあとに小一時間ほど軽く昼寝をしたり、ゴロゴロしたりすることが、夜間のトイレの改善に関わってきます。
では、横になって昼寝をしている間に、いったい何が起きているのでしょう?
ランチのあとに横になって昼寝をすると、腎臓の血の巡りがよくなります。腎臓が昼間に尿をつくって、余分な体液を排せつしてくれるので、夜間頻尿が改善するのです。
もう少し詳しくみていきましょう。
50歳以降になると、腎臓の働きが徐々におとろえていきます。ほかの臓器で血液が使われる昼間は、腎臓への血液量が減って、血の巡りが悪くなり、腎臓で尿をあまりつくらなくなります。
そのかわり、ほかの臓器が休んでいる夜になると、腎臓の血液量が増えて、腎臓は夜中に働きだし、せっせと尿をつくります。そのため、夜間頻尿を招きやすくなるのです。
そこで、ランチのあとに横になって昼寝をすると、日中でも腎臓の血の巡りがよくなります。腎臓は昼間にしっかり働いて、尿を排せつしてくれるので、夜のトイレの回数が減るというわけです。
立ち仕事をしている人なら、ムリに眠らなくても、お昼の休憩時間に横になって体を休ませるだけでもいいでしょう。
むくみをとって、腎臓をサポート
さらに腎臓の働きをサポートして、夜間頻尿の対策をしましょう。
夕方になると足がむくんできたり、靴がきつくなったりしますよね。これは、体液(水分)が重力によって足にたまり、うまく排せつされないからです。
足のむくみをそのままにしておくと、夜寝てから、たまっていた体液が尿となって膀胱に大量にたまっていくため、何度もトイレに起きることになってしまいます。
そこで、おすすめしたいのが、夕方の散歩や軽い運動。足を動かすことで全身の血液の巡りがよくなり、たまった体液がうまく循環して、腎臓で尿となってズムーズに排せつされます。
足のむくみ(水分)がとれると、寝る前にトイレに行っておくだけで、就寝中にトイレに起きる回数が減るでしょう。
夕方の散歩から帰ってきたら、ソファのひじ掛けに足を乗せるなどして、しばらく足を上げておきましょう。下半身に集中していた体液が戻りやすくなるので、むくみが解消し、より早く尿として排せつすることができます。
※この記事は『「トイレが近い」人のお助けBOOK』関口由紀監修(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。
※2022年11月23日に配信した記事を再編集しています。
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女性医療クリニックLUNAグループ(横浜元町)理事長
関口由紀
横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学講座客員教授
インターネットサイト フェムゾーンラボ社長
日本フェムテック協会代表理事
日本泌尿器科学会認定専門医・指導医
日本東洋医学会認定専門医・指導医
日本性機能学会認定専門医
日本排尿機能学会認定専門医
医学博士
経営学修士(MBA)
日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医
横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学講座客員教授
インターネットサイト フェムゾーンラボ社長
日本フェムテック協会代表理事
日本泌尿器科学会認定専門医・指導医
日本東洋医学会認定専門医・指導医
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