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由美かおるさん・73歳。10代の頃の体型を今もキープしている秘訣とは?

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ゆうゆう編集部

姿勢を意識しながら毎日1~2時間歩きます

15歳でデビューした当時のままの体型が維持できているのも、呼吸法のおかげ。そう話す由美さんだが、最近生活に取り入れたことがあるという。それは「歩くこと」。

「70歳を機に、移動手段を車から電車やバスに切り替え、なるべく自分の足で歩くようにしています。そのときはハイヒールじゃありませんよ(笑)。フラットな靴を履いてあちこち歩いていると、気づけば1万歩以上歩いていたなんてことも」

意識するのは、正しい姿勢だ。

「呼吸をするときも、歩くときも姿勢はとても大切。正しい姿勢をとるには、足を肩幅に開いて立ち、お尻に軽く力を入れて、ひざをゆるめます。こうすると自然に骨盤が前に出て、背骨がゆるやかなカーブを描いた状態に。この姿勢で呼吸や歩行を行うとすごくラクなんです。毎日1~2時間ほど歩いていますが、腰やひざが痛むこともありません」

ときには道に迷ったり、電車の乗り換えがわからなくなったりすることもあるけれど、由美さんはそれすらも楽しんでいるよう。

「この間も地下鉄の乗り換えがわからなくなってしまって。近くにいた方に尋ねたら、わざわざスマホで調べて教えてくださったんです。皆さん親切で、ありがたいですよね。わからないことは、臆せずどんどん聞いちゃいます。恥ずかしいなんて思わないですよ。新しいことをするとき、失敗はつきものですから。失敗しながらいろいろな経験をするたびに、世界が広がっていく。それがすごく楽しくて。毎日ワクワクしています」

何事も「やってみなはれ」精神で。これはサントリー創業者、鳥井信治郎氏の言葉であり、由美さんの行動の指針でもある。

「美しい音楽を聴いたり、絵を観たりして感動すると、すぐに『私もやってみたい!』と思っちゃう(笑)。できないかもしれないけれど、やってみないとわからないでしょう?」

アコーディオン、ジャズ、描画などいろいろなことにチャレンジしてきたが、最近はミニスカートに挑戦中だ。

「事務所のスタッフにすすめられて数十年ぶりにはいてみたら、緊張感があっていいんですよ。人に見られているという緊張感で、気持ちがシャキッと引き締まります。ミニスカートは若い方が行くお店のほうが種類も豊富なので、『SHIBUYA109』やファストファッションのお店でのショッピングにもトライ。若い店員さんとの会話は刺激になるし、新しい服と手持ちの服をコーディネートする時間も楽しくて。実は今日着ているブラウスも、ZARAで買ったものなんですよ」

そう話す由美さんの目は、冒険を楽しむ少年のよう。失敗を恐れず、新たな世界を軽やかに楽しむその心持ちもまた、由美さんを輝かせるパーツの一つなのだろう。

若々しい体をつくる毎日習慣② 新しいことにチャレンジする気持ちを常にもつ

65歳のときには本格的にアコーディオンの練習を開始。

「夢中になりすぎて楽器を持つほうの腕だけ太くなってしまって(笑)。でも知らないことを知ったり、できないことができたりした瞬間は本当にワクワクするし、『生きていてよかった!』としみじみ思いますね。これから挑戦する予定なのは、ミシン。服を自分でお直しできるようになれたらいいなと」

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