月4万円の年金・1日1000円生活。74歳エッセイストが実践する暮らしの秘密[後編]
その他にも、再利用品をあちこちで使っています。
センスのよいショップカードは、洗面所のコップコースターに。ほとんど着けなくなったアクセサリーや和装用の髪飾りは、壁飾りやバッグアクセサリーに。洋服の裏地や付属品の余り布はスカーフに。折れた傘の柄についていたリングを、チャームにしてはめていたこともあります。
家具の廃材はテーブル代わりに、テレビやコピー機置き場に、玄関の靴置き場に。彫刻などのあるきれいな木材は飾り板に、竹はハンガー代わりに。お菓子などに入ってくる乾燥剤はお茶筒の中に、使い切りカイロは衣類の引き出しや、布団の間や、使わないバッグの中や、靴箱に入れています。
洋服も同様です。古くなった肌着などはすぐに捨てず、切り刻んで拭き掃除や、靴磨きに。チラシや新聞は、調理台の上に用意しておけば、たとえばお魚などの下敷きにしたり、野菜を包んで冷蔵したりとなにかと利用価値あり。きれいな包装紙はランチョンマット代わり、グルメなチラシを敷けば、それもおかずの一品として食べている気になったりして。
いずれにせよ捨てるとき、これは再利用できるか、まったく使いものにならないかを見極めることが大事ですね。くれぐれもいらないものまで、とっておかないように。
※この記事は『財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス』(扶桑社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
※この記事は2024年9月9日に文章構成を変更しました。
撮影/星 亘(扶桑社)
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財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス
小笠原洋子著
扶桑社刊
「ケチカロジー」の生みの親、美術エッセイスト小笠原洋子さんの暮らしのエッセー。「お金は困らないくらいあれば十分」と語る著者のエレガンスで豊かな暮らしのアイデアが満載です。
第1章 幼少期から刻み込まれた「ケチ精神」
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