【葬儀のマナー】香典袋の外包みの表書き、名前の書き方は? 50代から心得ておきたい冠婚葬祭の常識
複数人で香典を出すときに、名前をどう書いたらいいか、迷ってしまうことがあります。香典袋の外包みの表書きも、正しい書き方をマスターしておきたいですね。表書きの基本形、連名の場合の名前の書き方など、決まりごとについて、現代礼法研究所主宰の岩下宣子さんに教わりましょう。
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香典袋はほとんど、外包みと中包みの二重になっていて、外包みの上段に表書き(贈る目的)、下段に名前を書きます。
正式には墨を使って筆で書きますが、筆ペンでもかまいません。ただし、ボールペンは事務用品なので不向き。万年筆やサインペンも香典には使いません。弔事は突然の悲しみに墨をする時間もないという意味で薄墨を使うのが習わしです。
法要は突然ではないので、薄墨は使わないのが一般的な習わしです。
筆ペンは薄墨タイプもあるので使い分けるといいでしょう。
香典の表書き(基本形)
表書き
実際には宗教によって異なりますが、事前にはわからない場合も多く、「御霊前」が広く使われるようになりました。
名前
薄墨で、表書きよりやや小さく、フルネームを書きます。
水引、のし
黒白または双銀の結びきりで、のしはつけません。本来は宗教によって異なりますが、実際の葬儀では、宗教を問わず最も一般的に使われます。
法要のときの表書き
袋は葬儀のときと同じ様式のものを使いますが、仏式の場合、表書きが異なりますので注意しましょう。四十九日前であれば表書きは「御霊前」、それを過ぎてしまっていたら「ご仏(佛)前」です。
神式、キリスト教式の場合は、葬儀と同じ表書きです。
仏式、神式の場合の供物のととのえ方も、葬儀のときと同じです。
宗教を問わず、渡すのは法要(霊祭、式年祭、あるいは追悼儀礼)の当日です。
ケース別の名前の書き方
個人で贈るほか、連名で贈る場合、グループで贈る場合、団体名を冠して贈る場合などケース別に名前の書き方を覚えておきましょう。