パリ在住歴29年【永末亜子さん】に聞いた! 適度にミニマムで、すっきり、くつろげる部屋のつくり方とは?
パリ在住歴29年の永末亜子さんが、パリの日常の素晴らしさを綴った『パリのキッチン 食と暮らしのアイデア50』。ここでは、本書より一部を抜粋し、お届けします。第3回は「住まい」にまつわるアイデアです。
▼第2回はこちら▼
>>フランス人は「ソースやドレッシングを買わない」は本当? パリ在住の永末亜子さんが教える最高に美味しいレシピ【3選】
Ma maison-我が家ー
家族構成:私、夫、息子の3人暮らし(娘は独立。現在、東京で生活)
家の広さ:70㎡
間取り:2LDK(リビング+ダイニング+キッチン+寝室2)
家の形態:集合住宅(持ち家)
築年数:約70年
居住歴:23年
場所:パリ左岸
ソファまわりはローテーブルも置かずすっきりと
ソファは、座ったり、横になったり、時に眠ったり、リラックススペースとしてとても大切な場所です。
ここで、雲の上にいるような安らぎを得るためには「目の前に、あれこれものを置かないこと」。視界に「物の雑音」が増えると、それだけ考えることが増えて、心安らぐことはできません。
そんなわけで、我が家はソファの前に、かつて一度もローテーブルを置いたことがありません。けれど全くノープロブレム。視界はその分広がり、ソファでのリラックス度は満点です。テーブルがない分、得られる広さもかなりのもの。床に寝転がってのびのびと、ヨガやストレッチができます。
ソファで飲んでいたコーヒーやお茶はどこに置けば? 床かソファにトレイを置き、そこにのせれば良いのです。
ただ、友人が来た時などのアペリティフタイムは例外です。リビングの端に、普段はランプ置きにしている丸い小さな鏡のテーブルがあるのですが、この時ばかりは移動してローテーブルに早変わり。その小さなテーブルにシャンパンやワインがのせられます。