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【マロウ】の栽培方法と活用アイデア3選|桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活

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ゆうゆう編集部

「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。第36回は【マロウ】です。

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華やかな印象の【マロウ】

初夏から夏のハーブガーデンでひときわ目を引くマロウ。草丈も高く、紫ピンクの花をたくさんつける様子はとても華やか。色のきれいなティーでも知られ、使っても楽しいハーブです。

別名/ウスベニアオイ(和名)、コモンマロウ 
科名/アオイ科
性質/多年草 
草丈/100~200㎝

古くから薬草として信頼されていたハーブ

マロウはヨーロッパ原産で、古代ギリシャやローマ時代から食用、薬用に利用されてきました。桐原春子さんによると、栽培が盛んになったのは中世で、「16世紀のヨーロッパの医師はマロウを薬草としてとても信頼し、このティーを毎日飲むとどんな病にも効くと主張したそうです」。

世界で1000種もの変種があるといわれ、日本には江戸中期までに渡来したゼニアオイがあります。

「マロウにとても似ていて、当時は薬用にされましたが、現在は庭園や畑の彩りとして利用されています」

原産地でもよく見かけたそうで、「ローマのコロッセウムではマロウが自然に生い茂っているのを見ました。また、イギリスのヒースロー空港からロンドン市街に向かう道の両側にこの花がずっといっぱいに咲いていて、とてもきれいだった記憶があります」。

花をお茶やポプリに、若葉や若芽は料理にも

マロウは花を観賞する他、花をティーやポプリに利用します。

「花にアントシアニン系の色素が含まれ、熱湯を注ぐと透明感のあるブルーのティーになります。ただしフレッシュな花では色は出ないので注意してください。ティーにレモンを入れるとアントシアニン系の色素と酸が反応して、色が変わることでも知られます」

また、花と若い葉や若い芽は料理にも使えるそう。

「花はエディブルフラワーに、若い葉と芽はサラダやスープ、炒めて肉のつけ合わせなどにもいいですよ」

マロウは多年草で、一度植えると毎年花を咲かせます。

「根づけば戸外で水やりなしでも育ち、こぼれダネで増えます。ただし、葉が柔らかくアブラムシがつきやすいので、こまめに見回って駆除しましょう」

花も葉も美しい

初夏~夏に5弁の紫ピンクの花を咲かせるマロウ。花弁には濃い紫色の筋が入ります。涼しげな花をイメージさせる鉢に苗を植え、株元はレモングラスの茎でカバー。花に目がいきがちですが、葉のつけ根の星のような模様も印象的です。

とても丈夫で、鉢植えでもよく育ちます。

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