【ガーデニング】初心者でも育てやすい「コンパニオンプランツ」8選 植物の力で病害虫を防ごう!
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光武俊子
暑さとともに目立ってくる病害虫の被害。薬剤は使いたくないとガマンしていませんか? とくに野菜を育てている方は悩ましいところでしょう。そんな方におすすめしたいのがコンパニオンプランツです。一緒に育てることで害虫を遠ざけるなど、メリットのある植物。種類や働きを知っていると、花壇での組み合わせにも役立ちます。
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一緒に育てることで助けてくれる共生植物
コンパニオンプランツとは共生植物とも呼ばれ、一緒に育てることで何らかのメリットをがある植物です。ミツバチを呼んで受粉を助けたり、風味や甘さを増したりするほか、臭いで害虫を遠ざけたり、根から発する物質で土中のセンチュウを遠ざけたりします。
多くは野菜とハーブの組み合わせで、昔からの経験として効果が伝えられていますが、近年の研究で実証されるものも出ています。農薬のように著しい効果があらわれるとは限りませんが、薬剤を使いたくない家庭菜園などではぜひ試してみたいもの。
野菜との組み合わせに限らず、無農薬で育てたいバラなどの栽培にも役立ちます。もちろん、それぞれの植物がじゅうぶんに魅力的なので、まずは庭の片隅に植えて楽しんでみませんか。
初心者でも育てやすいコンパニオンプランツ8選
コンパニオンプランツの代表格【マリーゴールド】
開花期:4~11月
草丈:20~80㎝
コンパニオンプランツといえばコレ!というほど、アレロパシー効果で知られる植物です。アレロパシーとは植物が分泌する化学物質を利用して、昆虫や微生物などを呼んだり遠ざけたり、ほかの植物の生育を抑制したりする効果。マリーゴールドは、植物の根に寄生する土壌害虫センチュウ(ネマトーダ)を駆除するとされます。花壇や菜園に植えるほか、開花中に土壌にすき込んで利用することも。ほかにも香りがコナジラミやアブラムシ、蚊などを遠ざける働きがあります。
アブラムシ対策の味方【キャットミント(ネペタ・ファーセニー)】
開花期:4~6月、9~10月
草丈:30~80㎝
本来、ネコが好むキャットミントは、ネペタの仲間の別種ですが、日本ではファーセニーを呼んでいます。どちらもアブラムシを食べてくれるカマキリなどの肉食昆虫を呼ぶ物質を含み、バラなどのそばに植えておくと、バラにつきやすいアブラムシを大発生させなくてすみそうです。
鮮やかな花を咲かせつつ害虫予防【ジニア】
開花期:5~11月
草丈:20~100㎝
ヒャクニチソウという和名のとおり、初夏から晩秋まで鮮やかな花を咲かせ続けます。近年はアンティークカラーの品種も人気で、夏の庭の定番。トマトやウリ科の植物と相性がよく、土中の害虫センチュウに対して効果を発揮します。またウリハムシの予防にもなります。
リンゴのような香りでテントウムシを呼ぶ【ローマンカモミール】
開花期:5~6月
草丈:約30㎝
カモミールにはよく似たジャーマンカモミールもありますが、全草にリンゴに似た芳香をもつのがローマンカモミールです。野菜やハーブの成長をうながし、風味をアップして、抗菌作用も認められています。ブロッコリーなどにつきやすいアブラムシの天敵テントウムシを引き寄せて、野菜を害虫から保護。お茶やエキスでも楽しめるハーブです。