「1人じゃ乗り切れませんでした」人気占い師が語るハードなお仕事の裏側とは?【中編】
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山田ありす
とにかく起きても寝ても原稿漬けの日々に突入
―テレビのお仕事いろんな意味でハードそう…!
いや、本当に反響が大きくてありがたかった反面、正直めちゃくちゃハードでした!「おはよう朝日です」という関西ローカルの生番組で朝5時~8時の放映を40年間も続けている長寿番組で、占いのお仕事をいただけたのですが、1日12星座で各200ワードのボリュームを1週間分まとめて放映より半月前に提出する、というスケジュール。
占いの鑑定の間に書く。それでも終わらないから、事務所に寝泊まりして書く。さらにはプライベートの旅行先でも書く。そんな私を見て、旦那さんが次第に提出原稿の校正(誤表記がないか、前後の統一性があるかなど)を手伝ってくれるようになって、そしたら私も旦那さんに占いのこと教えなきゃ…となって、旦那さんも占いのお仕事の一端を担うようになってきたんです。
そうなってくると旦那さんは「自分がきちんと理解しないと人にも伝えられない」と、神戸の著名な占い師さんのところへ自主的に勉強をしに行き始めたんですよね。それで気づいたら彼もタロット占い師として、一人前になっていたんです。
―えー!!旦那さんも占い師になられたんですか!?
そうなんですよ(笑)。私よりきちんと勉強してたかもしれません。
良くも悪くも私は直感人間。後先考えずやってしまうタイプです。だから、テレビの連載のお仕事がこんなに大変なことだとも思いませんでした。もう1年ごとに辞めたいとぼやいていたのですが、旦那さんに「自分たちから辞めるのはやめよう、自分も手伝うから」とはげまされて、なんだかんだ「おは朝」のお仕事は10年間継続できました。
仕事の転機を作ったのは「更年期」だった
―2人3脚で続けられたんですね。
そうですね。おそらく旦那さんは物事を続けられないことがコンプレックスだった私をそれとなく諭してくれていたのかもしれません。
一方でテレビのお仕事をきっかけに新聞や雑誌など他のメディアの仕事もたくさん来るようになってその反響の大きさを目の当たりにしたのも事実。結果、旦那さんも占いの世界に引き入れることになりましたしね(笑)。
そののち、2018年頃旦那さんが違うお仕事をやることになって、占いから足を洗うことに。
そして2019年頃、今考えると更年期かもしれないのですが、私が体調不良に陥ってしまったんです。体力が続かない、あと目が劇的に悪くなってしまって。そういったことが重なって、10年間お世話になった「おは朝」を2020年に卒業しました。
その時痛感したのは、50歳を目前にしてやっぱり健康第一だ、と。体を動かしながら働くとか、何か人間らしい生活をしなきゃと思い始めたのです。
つづきは後編へ
健康的な働き方を目指したその先は?続きは後編へ
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