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【老眼鏡】を使う人は知っておきたい!既製品よりも眼鏡店で購入すべき理由とは?

公開日

更新日

植田晴美

老眼は誰にでも起こる老化現象のひとつです

「老眼」とは、その文字が表わす通り、眼が老いること。つまり加齢に伴って、誰にでも起こる体の変化、老化現象のひとつです。

老眼とはどういう状態かを説明する前に、まず、では、ものが見える仕組みを簡単に説明しておきましょう。

目から入ってきた光が角膜、水晶体を通って屈折し、眼球の奥にある網膜で像を結びます。カメラにたとえると水晶体がレンズ、網膜がフィルムに相当します。屈折の状態はレンズである水晶体の屈折力と眼軸の長さで決まります。眼軸が長すぎたり短すぎたりすると、焦点が合わず近視、遠視となります。

正視

眼軸の長さが標準なので、網膜に焦点が合っている(イラスト図解:HOYAビジョンケアカンパニーHPより)

近視

遠くのものを見たときに、網膜の手前にピント(焦点)が合っている状態。
近視の度合いが強いほど、遠くのものがはっきり見えません。

眼軸の長さが長いため、網膜に焦点が合っていない

遠視

遠くのものを⾒たときに、網膜の後⽅にピント(焦点)が合っている状態。遠くのものには、そのままではピントが合いませんが、眼の持っている調節⼒が⼤きいと、視⼒はよい場合があります。ちなみに調節⼒は年齢が若い⼈ほど⼤きいため、⾃分が遠視であることに気づいてない場合もあります。

眼軸の長さが短いため、網膜に焦点が合っていない

老眼は、加齢とともに水晶体とそれを支える組織の弾力性が低下し、調節力が小さくなり、近くのものにピント(焦点)が合わなくなった状態です。

老眼鏡をかけることによって、眼のピント調整力を補正するというわけです。

教えてくれたのは 
近藤真紀さん
光学機器メーカーHOYAのメガネレンズ部門 商品部プロモーション企画に所属。メガネで毎日を快適にしてもらいたい想いを込め、全国の眼鏡店向けの販促物提供や消費者向けにメガネレンズの情報配信などを担当している。

※2023年3月16日に配信した記事を再編集しています。

監修者

両国眼科クリニック院長

岩崎美紀

1990年、東京女子医科大学卒業後、同大学眼科学教室に入局。済生会川口総合病院、朝霞台中央病院に勤務した後、2000年に東京女子医科大学眼科教室助手となる。六本木ヒルズクリニック創設時より眼科医長を務め、2012年より両国眼科クリニック院長に就任。

1990年、東京女子医科大学卒業後、同大学眼科学教室に入局。済生会川口総合病院、朝霞台中央病院に勤務した後、2000年に東京女子医科大学眼科教室助手となる。六本木ヒルズクリニック創設時より眼科医長を務め、2012年より両国眼科クリニック院長に就任。

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