「また会いたい」と思わせる【おつき合いのコツ】とは? コミュニケーションのプロが解説
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ゆうゆう編集部
孤独にならずに生きるためには、豊かな人間関係を築くこと。それにはまず自分自身が「また会いたい」と思われる人になることが大切です。相手に好印象を残せるかどうか。そのポイントは、実はちょっとしたところにあるようです。鹿島しのぶさんに伺いました。
PROFILE
鹿島しのぶさん 総合会話術仟言流代表
かしま・しのぶ●会社員を経てプロの司会者としての活動を開始。総合会話術仟言流の代表として、ブライダルプランナーの役割も担う、プロ司会者の育成にも注力。
2017年まで駿台トラベル&ホテル専門学校ブライダル学科長として、接遇会話やビジネスマナーの授業を担当。
『「また会いたい」と思われる人』(三笠書房〈知的生きかた文庫〉)他、著書多数。
しなやかな心が人間関係を好転させる
優しい人、信頼できる人、面白い人、明るい人……。「また会いたい」と思える人の定義はさまざまですが、そんな人と過ごす時間はとても楽しいものです。一緒にいると元気をもらえたり、癒やされたり。学ぶことも多く、人生を輝かせてくれるでしょう。
素敵な人と出会い、親しくなるには、自分自身がその相手から「また会いたい」と思われる人になる必要があります。といっても、それはそんなに難しいことではありません。たとえば、会ったときや別れ際に笑顔で挨拶ができているか。あるいは、相手の話の腰を折らずに最後まで聞いているか。そんな小さなことで人の印象は大きく変わります。些細なようでいて、そこに相手への誠実さや思いやりが表れるからです。
自分中心にならず、相手に興味をもち、相手を尊重する。当たり前のようですが、これが人間関係の基本です。でも年齢を重ねると、好奇心が薄れたり、何でもわかった気になったり、相手と自分を比較して素直になれなくなってしまったり、いつの間にか心がかたくなり、人間関係がうまくいかなくなることがあるのではないでしょうか。
ちょっとした行動や考え方を見直すことで、心をしなやかに、柔らかに保つことができます。人間関係は対等なもの。特別な気遣いや大げさなアピールではなく、相手を心から大事に思う気持ちを手に入れ、それを上手に表していければ、素敵な人間関係が築けると思います。