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91歳の料理研究家【小林まさるさん】の元気の秘訣とは?「“もう年だから” じゃダメ。年だからこそ前に進む!」

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ゆうゆう編集部

仕事に打ち込む嫁に代わり、自分が家事全般を担当

アシスタントを引き受ける際、まさるさんはある決意をし、まさみさんにこう伝えた。

「家のことは俺が全部やってやるから、あんたは一切しなくていい。その分仕事に打ち込みなさい」

その約束を今も守り続けている。掃除や洗濯などの家事は基本的にまさるさんが担当。最近は息子もトイレ掃除を手伝ってくれる。

「朝は掃除からスタート。掃除機をかけて、ふき掃除をして、風呂の掃除。洗濯したら、料理アシスタントの仕事として食材の買い出しにも行きます。だから今でも1日6000~7000歩は歩く。食材を探してちょっと遠くまで買い物に行ったりすると、1万2000歩くらい歩くことも。そんなことが1週間に1〜2回はあるよ」

買い出し以外にも、料理の準備から後片づけまで、アシスタントとしての仕事はとにかく忙しい。

「1日15〜16時間立ちっぱなしで仕事することもあるくらい。それに、料理は段取りも洗い物も頭を使うんだよね。まさみちゃんはこれから何をやるのかな、そのためには先に何を洗っておけばいいのかな。3歩先を読んで手順を考えなきゃいけないから、頭は常にフル回転。難しいけれど、それが頭の体操になっているのかも」

料理をするのは仕事のときだけではない。家族の食事作りを頼まれることも。

「まさみちゃんが忙しそうなときは、家族分をサッと作る。夕食も、まさみちゃんが出かけているときは俺が作るよ。買い物には行かず、家にある食材の中からバランスを見ながらその日のメニューを考えて。それも脳のトレーニングになっているかもしれないね」

本日のパパッと一品「豚バラ、ごぼう、しめじのみそ炒め」

材料(2人分)

豚バラ薄切り肉…150g
ごぼう…½本(約80g)
しめじ…⅓袋(約50g)
【A】
みそ…大さじ1
酒…大さじ1
豆板醤…小さじ¼

パセリ(みじん切り)…少々
サラダ油…大さじ1½

作り方

❶豚肉は3~4㎝長さに切り、しめじは小房に分け、ごぼうはささがきにしてさっと水にさらし、水けをきる。

❷ボウルに【A】を混ぜる。

❸フライパンにサラダ油をひき中火で熱し、ごぼうを入れて炒める。やわらかくなったら豚肉を加え、ほぼ色が変わったらしめじを加え炒める。

❹【A】を加えて炒め合わせ、器に盛りつけてパセリをちらす。

「体がバテそうなときは豚バラ!」と、まさるさん。「豚肉でたんぱく質とビタミンBをとると、体がぐっと元気になる感じがするんだ」

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