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「光る君へ」『栄花物語』の作者・赤染衛門はどんな人?意外な人物と同じ年だった!?

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鷹橋 忍

『和泉式部日記』

最後に、泉里香さんが演じる和泉式部(ドラマでは「あかね」)にまつわる『和泉式部日記』を、ご紹介しましょう。

和泉式部は
あらざらむ この世のほかの思ひ出に いまひとたびの あふこともがな
(まもなくこの世ともお別れなので、あの世での思い出になるように、もう一度、逢いたい)
などの和歌を残した歌人です。

「恋多き女性」などとも称される和泉式部は、為尊親王(冷泉天皇の第三皇子)、次いで、その弟の敦道親王(冷泉天皇の第四皇子)と、二人の親王との恋愛でも知られています。

為尊親王も敦道親王も、母は段田安則さんが演じた藤原兼家の娘で、道長の同母姉である超子です。
木村達成さんが演じた三条天皇(居貞親王)は、同母兄にあたります。

『和泉式部日記』は、26歳の若さで亡くなった為尊親王を偲ぶ和泉式部のもとに、為尊に仕えていた小舎人童が、為尊の同母弟・敦道親王から託された橘の花を届ける場面からはじまり、紆余曲折の末、ついに敦道親王の邸に迎え入れられるまでの十ヶ月間のことが、歌物語風に描かれています。

ドラマチックな恋ですね。
ドラマの「あかね」と同じように、和泉式部も魅力的な女性だったのでしょう。

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