81歳・現役女医の天野惠子さんが「あなただからできるんです」の声にいつも返す言葉とは?
自分にも他人にも柔軟でやさしい人が、うまくいく!
プライドが高く、真面目で頑固、頑張りすぎる人は、「白黒思考」といって物事には0か100しかないと思い込み、完璧を求めて無理をしがちです。このタイプの人はストレスをため込みやすく、心身に不調を覚えることが多いように思います。何事にも手を抜くことができず、全力投球してクタクタだったりするのに、本人はそのことに気がつかず、どんどん自分で自分を苦しくして、いつかは限界を超えてしまうでしょう。
極端でひとりよがりな考え方を柔軟にしてみると、意外とラクにスムーズに物事が進められるようになります。
たとえば、締め切りにどうしても間に合いそうにないなら、「その締め切りに変更の余地はないか」「ここまではできたから、数日猶予をもらえないか」など、もしかしたら交渉の余地があるかもしれません。
やることが多すぎて、疲れるほど予定を詰め込んでいるなら、「この用件はこの日に必ずこなすけれど、もう一つの用件は別の日に変更できないか」、何週間も休みがとれていなかったら、「今週は休めないけど、来週3連休がとれないか」などと、一旦落ち着いて状況を整理するクセをつけるのです。
また、ふだんから、できなかったことにフォーカスするのではなく、「今日はここま でできた」などと、できたことにフォーカスするよう心がけると、落ち込むことなく、また次に頑張ろうという意欲が湧いてくるものです。
さらに、一人で抱え込まずに、周りの助けを借りることも賢い方法。自分でできないことは外注したり、上手にだれかに手伝ってもらったり。「これは私の問題だから、絶対に自分で解決しなければならない」「他人にはどうしても弱味を見せられない」という考え方をする人は、自分に厳しいだけでなく、他人にも厳しくなりがちです。
人生は、助け、助けられるもの。困ったときはお互い様。自分にも他人にも、やさしく柔軟に接することで、ストレスなく心豊かに過ごせると思うのです。
※この記事は『81歳、現役女医の転ばぬ先の知恵』天野惠子著(世界文化社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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81歳、現役女医の転ばぬ先の知恵
天野惠子著
世界文化社刊
老後の明暗を分けるのは、更年期からの過ごし方だった!
女性の高齢期、体や頭はいつ、どう変化する? どう備える?
本書は、そんな謎だらけの女性の「老いの壁」の上手な乗り越え方を、女性医療の権威が伝授します。著者・天野医師は、今や当たり前になった女性専用の診療科目・女性外来の設立に貢献したパイオニア。内科医として58年、究極の男性社会である医学界を生き抜き、3人の娘を育て上げ、81歳の現在も診療に精力的に取り組むパワーの原動力と思考のコツ、健康の秘訣を初公開。
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