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健やかな暮らしのための「推し活」は、あの大物メジャーリーガー!【81歳・現役女医の天野惠子さん】

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天野惠子

80歳を超えてなお現役の医師を続ける天野惠子さん。女性外来で週2回、診療に当たる天野さんが話題です。今すぐマネしたくなる、今知っておきたい健康の話が満載の著書『81歳、現役女医の転ばぬ先の知恵』から、一部抜粋して、4回に分けてご紹介します。第4回は、心身を健康に保つ秘訣について。

▼前回はこちら▼

81歳・現役女医の天野惠子さんが「あなただからできるんです」の声にいつも返す言葉とは?

コントロールできないことは執着しないで上手に手放す

他人と自分とをくらべてクヨクヨ思い悩む人も、ストレスを感じやすいタイプです。
そもそも人間は、他者と自分とを比較してしまう生き物です。

でも、ほかのだれかの成功を、自分がコントロールすることはできません。コントロールできるのは、自分自身の考え方と行動だけ。

それに、うまくいっている人と自分とを比較してうらやんでばかりいても、その人に生まれ変わることはできませんし、ナンセンスですよね。

そこで、他人と自分をくらべるのではなく、自分の中での変化を比較してみるのです。つまり、今の自分と過去の自分とをくらべてみるということ。

半年前の自分とくらべて、今の自分はどうですか?
1年前、3年前、5年前とくらべて、どうでしょうか?

昔よりも経験値が上がり、できなかったことができるようになっていませんか?

それほど大きな変化はなくても、少しずつ進歩しているのではないでしょうか。
自分だけがわかる、ほんの小さな変化でもいいですから、振り返って過去の自分と今の自分とをくらべてみてください。

もし、あまり進歩していないようだったら、半年後、1年後、数年後を見据えて、結果が出るように頑張ってみるのもいいでしょう。

無理に大きな変化を目指すのではなく、少しだけ高い目標を設定し、自分だけがわかるほんの小さな変化を目指せばいいのです。

他人とくらべると、できていないことにフォーカスしがちですが、過去の自分とくらべることで、できるようになったことがあることに気づくでしょう。

同期や年下の男性医師ばかりが昇進し、いつまでたっても無給の医局員だった時代、私は「まあ、そんなもの」と意に介さず、ひたすら研鑽に励み、心が折れることはありませんでした。
これは、子育てや部下の育成にも役立つ視点。ぜひ実践してみてください。

また、嫌いな人や苦手な人と付き合うストレスも、自分ではコントロールすることができません。
「嫌だな」「苦手だな」と感じながら接していると、一層苦手意識が強まり、その思いは知らずしらずのうちに相手に伝わってしまうものです。
周囲にもその空気が伝わってしまって人間関係が悪化し、余計な摩擦を生んでしまっていいことは何もありません。

正直、仕事ができない人や無能だなと思う人と出会うこともありますが、どんなときもフラットに接するようにしています。
声を荒らげたり、怒ったり、無能さを指摘したりしても、相手を変えることはできないからです。

つまり、好き嫌いではなく、ふつうに接するだけです。重要な仕事にその人を取り立てなければいいだけなので、ストレスもなく、私も相手も周りもハッピー。

ごくまれに、どうしてもイライラすることがあったら、なるべくその人の長所を探すようにして、あとはスルーすればさほど影響はありません。

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