健やかな暮らしのための「推し活」は、あの大物メジャーリーガー!【81歳・現役女医の天野惠子さん】
ストレスはその日のうちにリセットし、持ち越さない
ストレスをできるだけためないようにしても、まったくゼロにすることはできません。そこで、うまく解消する方法を身につけるようにしましょう。
ポイントは、その日のストレスは翌日に持ち越さず、なるべくその日のうちに解消すること。日中は活動的に過ごしたとしても、夜にきちんと疲れやストレスを解消するのが理想です。
疲れたら、悪化しないうちに早めに休息をとるのがポイント。
疲れがたまると疲労回復にもそれだけ時間がかかりますから、「疲れたな」と思ったら、無理をしないで予定を変更すなどして休養にあてたり、早めに就寝したりするようにしましょう。速やかに対処することが肝心です。
入浴やストレッチ、軽い運動は、血行を促し、疲労回復効果を高め、リフレッシュに役立ちます。マッサージなどもいいでしょう。
また、ドラマや映画、小説など、物語の世界にとことん没入するのも気分転換になり、おすすめです。好きなものなら何でもいいのですが、時間を忘れて非日常の世界に浸れる設定のものはリフレッシュ効果が高く、とくにおすすめ。
さらに、「推し活」もいいですね。応援している芸能人やスポーツ選手、アーティストなどのイベントに参加したり、SNSで情報を仕入れたり、ゆかりの地を訪れたり、さまざまな活動があるようです。
私も、応援している大谷翔平選手の活動はいつもチェックし、元気をもらっています。野球だけでなく、マラソン、駅伝、サッカーやバレーボール、ラグビーなど、トップアスリートたちの活躍は、日本中に勇気を与えてくれますよね。
私の場合、2匹の愛猫からもたらされる癒しは、なくてはならないもの。どんなに疲れて帰ってきても、彼らと触れ合うだけで一瞬にして笑顔になれるありがたい存在です。
悩み事や心配事を一人で抱え込んでいると、不安やストレスが次第に増大し、メンタルの不調を引き起こします。
家族や親しい友人など、無条件に話を聞いてくれる相手がいれば、上手にガス抜きできます。ネガティブなことをいわず、否定しないでグチを受け入れてくれる人がいいでしょう。
私の場合は母でした。友人の場合には、持ちつ持たれつ、グチを聞いてもらったら、今度はこちらも相手のグチを聞くなど、お互いにいい関係を保てるよう心がけることを忘れないでください。
ちなみに、だれかと会話することで自律神経が整うという研究もあります。思いを口に出すことは、心身のリフレッシュに大いに役立ちます。
そんな人が身近にいない人は、学生時代の友人を食事に誘ったり、同窓会に顔を出したりしてみてはどうでしょうか。
大人になってから新しい友人を作るのは難しいかもしれませんが、習い事や趣味のサークルなど、何らかのコミュニティに参加してみるのもいいでしょう。ストレスの芽をなるべく早く摘み、深刻にならないよう工夫することが、心身を健康に保つ秘訣です。
※この記事は『81歳、現役女医の転ばぬ先の知恵』天野惠子著(世界文化社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
▼あわせて読みたい▼
>>「当時は許されませんでした」81歳の現役女医が切り開いた、育児と仕事を両立する術とは? >>81歳・現役女医。男女差別が当たり前だった戦後の生活…乗り越えた「鉄のメンタル」 >>【100歳・ひとり暮らしで3食自炊】現役の華道家、中井敏子さんの健康でボケない秘訣とは?
81歳、現役女医の転ばぬ先の知恵
天野惠子著
世界文化社刊
老後の明暗を分けるのは、更年期からの過ごし方だった!
女性の高齢期、体や頭はいつ、どう変化する? どう備える?
本書は、そんな謎だらけの女性の「老いの壁」の上手な乗り越え方を、女性医療の権威が伝授します。著者・天野医師は、今や当たり前になった女性専用の診療科目・女性外来の設立に貢献したパイオニア。内科医として58年、究極の男性社会である医学界を生き抜き、3人の娘を育て上げ、81歳の現在も診療に精力的に取り組むパワーの原動力と思考のコツ、健康の秘訣を初公開。
※「詳細はこちら」よりAmazonサイトに移動します(PR)