50代のお悩み「やる気が出ない」に婦人科医が 【一番やってはいけない】と警鐘を鳴らすあの行為とは?
さまざまな不調があらわれる50代。健康に関する疑問に医師がアドバイスします。前回は、急なめまいが起きたときの対処の仕方を、婦人科医の松村圭子先生に伺いました。今回は、「最近、やる気が出ない」というお悩みについて。「無理にがんばらなくていい」と、松村先生はおっしゃいます。
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成城 松村クリニック院長
松村圭子
婦人科/日本産科婦人科学会専門医
1995年広島大学医学部卒業、同医学部産婦人科学教室入局。2010年成城松村クリニック開院。婦人科疾患のみならず、女性のトータルケアをサポートする。あらゆる不調に対し、西洋医学だけでなく、漢方薬やサプリメント、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法なども積極的に治療に取り入れる。講演、執筆、TV出演など幅広く活躍中。
婦人科/日本産科婦人科学会専門医
1995年広島大学医学部卒業、同医学部産婦人科学教室入局。2010年成城松村クリニック開院。婦人科疾患のみならず、女性のトータルケアをサポートする。あらゆる不調に対し、西洋医学だけでなく、漢方薬やサプリメント、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法なども積極的に治療に取り入れる。講演、執筆、TV出演など幅広く活躍中。
Q
落ち込んで、やる気が出ないことが多くなりました。やらなくちゃと思うんですが……。
A
それは当たり前のこと! 無理にがんばらない。やる気が出たときに、やればいいんです。
「やる気が出ない」なんて、当たり前!
加齢に伴って、やる気をもたらすセロトニンなどのホルモン分泌量も減っていきます。ですから、落ち込んで、やる気が出ないことが「多くなる」、イライラすることが「増える」のも当たり前。たとえば規則正しいリズム運動をする、毎日朝日を浴びるなど、ちょっとしたことでセロトニンの分泌量を増やすことはできます。
でも「落ち込んで、やる気が出ない」。誰にでも、そういうときはありますよね。そんなときに「こんなに落ち込んでダメだ」「みんながんばっているのに、やる気が出ない自分はなまけものだ」なんて思う必要はゼロ。じゃあ、どうすればいいかというと、無理をしないこと。
「ああ、今はやる気が出ないときなんだなあ」と、その状態をいったん受け入れましょう。人間、落ち込むときもあれば、気持ちが上がってがんばれるときもあります。たまたま今は、やる気が出ないタイミングなだけなのです。
落ち込んでやる気が出ないとき、私は無理してやらない、がんばらないようにしています。気持ちが下がったら、上がるときが必ずやってくる。今は休んで、気持ちが上がってきたときにやればいいと思って、やらなければいけないことが多少たまっても気にしません。
それにやる気が出ないときに、無理してがんばっても効率が悪いですよね。ですからやる気が出ない、気持ちがおちたときは、ちょっと休みなさいっていうサインだと受け止めて。
「イライラする」、ありますよ、誰だって! 私だってありますよ、イライラ、ムカムカするとき。でも、そういうときこそ発想の転換。「これをすれば自分はゴキゲンになる」っていうことを探してみるとよいでしょう。
たとえば好きなタレントや歌手を応援する「推し活」など、とてもいいですよね。何かを作る、楽器を弾く、カラオケに行く、運動をする、植物の世話をする、何でもいいんです。落ち込んだとき、イライラするとき、自分自身を癒す何かをもっておくとラクになると思いますよ。