記事ランキング マンガ 連載・特集

【ガーデニング】寒さの中で咲く花[9選]春の訪れを教えてくれる

公開日

更新日

光武俊子

山野草

日本原産種だから育てやすい【セツブンソウ】

開花期:2~4月
草丈:10~20㎝

節分のころに咲く花だからセツブンソウ。栃木県栃木市より西の太平洋側に自生しますが、近年は開発や盗掘で自生地は減っています。日本の暖地の気候に合っているので、山野草のなかでは育てやすく日陰でも開花。花弁に見えるのは萼片で、黄色の部分が花、青紫色が葯をつけた雄しべです。

いくつもの仲間、多彩な品種が楽しめる【雪割草】

開花期:2~5月
草丈:10~20㎝

和名でユキワリソウと名づけられた花は高山に咲くサクラソウの仲間ですが、北陸や東北地方の日本海側に自生するオオミスミソウの仲間が広く雪割草と呼ばれるややこしい花です。寒冷地に自生するので、暖地では夏越しが難しいのですが、魅力的で多彩な園芸種が愛好家を引きつけます。

おめでたい気分を盛り上げる【フクジュソウ】

開花期:2~3月
草丈:10~20㎝

元日草とも呼ばれ、福を招く花としてお正月にも開花促進させた鉢物がよく出回ります。実際はウメの咲くころに蕾が上がります。光を集めたような黄色の花がぱっちりと咲き、晩春には落葉するスプリング・エフェメラルです。芽がしっかりして根がたくさんある株を選ぶと、育てやすい。

花木

鉢で育てても風情が楽しめる【ウメ】

開花期:1~3月
樹高:5~10m

立派な食用の実をつける品種もありますが、花ウメと実ウメどちらでも花と実が楽しめます。花は白やピンクのほか鮮やかな赤色などの品種も。また、樹高10mになる高木ながら、盆栽でも親しまれるように鉢植えで育てられます。鉢植えは1~2年ごとに12~3月に植え替えを。

歳時記のニュースになる花【ロウバイ】

開花期:1~2月
樹高:3~4m

ろう細工のような黄色の花を咲かせる落葉低木。内側の花弁が茶褐色になりますが、萼片を含めた花弁すべてが黄色いソシンロウバイのほうが一般的です。毎年、春一番に咲いて歳時記で取り上げられます。水はけのよい日なた~半日陰で、寒風の避けられる場所で栽培。

ロウバイ

ソシンロウバイ

裸木から降り注ぐ花のしずく【ヒュウガミズキ】

開花期:3~4月
樹高:2~3m

春一番というにはやや遅い開花期かもしれませんが、葉が出るより先に小枝を覆うように咲く花の魅力はマチュア世代にこそ届けたいものです。春の光で輝くというより灯すように、ランプみたいに吊り下がる花。近畿地方の日本海側に自生して、よく似たタイプのトサミズキもあります。

PICK UP 編集部ピックアップ

画面トップへ移動