【ガーデニング】寒さの中で咲く花[9選]春の訪れを教えてくれる
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光武俊子
まだ寒さ厳しい2月に花を咲かせ、春の訪れを教えてくれる花があります。足元に咲く球根や山野草の小さな花、枯れ木のように見える花木など、派手さはないけれど心温めてくれる花を身近に育てたいものです。
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冬枯れた景色の中で北風に首をすくめて歩いているとき、ふと目をひく花があります。よそさまの生垣越しにのぞいたウメの花、門扉の前に飾られた鉢植えのクロッカス、歩道の花壇に群れ咲くスイセン。空気はまだ冷たくても、春の訪れが近いことを告げる花と出合うと思わず笑みがこぼれます。
無彩色だった世界に光が差して、気持ちがパッと明るくなるようです。そんな花たちを庭やベランダに招き入れ、毎年春一番に咲かせませんか。おすすめは寒さのなかでじっと耐え、ほんの少しの春の兆しをとらえて咲く球根の花や山野草、冬は落葉している花木です。
今年は早くも園芸店に開花株が並んでいるのではないでしょうか。まだ蕾がいくつかある鉢植えや苗を求めて、そのまま楽しんだら花後に鉢に植え替え、ゆっくり効く肥料をお礼肥えとして施します。来年の春一番も知らせてもらえるように管理する栽培法は記事の最後にまとめます。
春を告げる球根植物、山野草、花木[9選]
球根植物
甘い香りで春を告げる【ニホンズイセン】
開花期:12~4月
草丈:20~50㎝
スイセンはヨーロッパや地中海沿岸などに30種ほどの原種が自生していますが、中国や日本に自生するスイセンを和名でニホンズイセンといいます。小ぶりの花を房咲きにつけて、甘い香りで春を告げます。房総半島などでは年末から咲き出し、東京でも1月下旬に開花。この時期に咲く花としてはすらっと伸びる花茎が、切り花にも喜ばれます。
愛らしい姿は春の妖精そのもの【スノードロップ(ガランサス)】
開花期:1~3月
草丈:5~15㎝
雪の積もる長野県北部からも1月に開花の知らせが届くほど、いち早く咲き出します。小さなものでは5㎝ほどの花茎に白い花を下向きに咲かせる愛らしい花。雪の下から咲き出す強さを秘めながら、晩春に多くの花が咲き出すころには茎葉も消えてしまうので、スプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる植物のひとつです。
春の光を一心に集めるまばゆさ【クロッカス】
開花期:2~4月
草丈:5~10㎝
雪の中でも蕾を立ちあげますが、日ざしが差さないと蕾が開きません。春の光を集めてぱっちりと咲く姿が春の温もりを感じさせます。黄色のほかに白や紫色、紫色のストライプなどの園芸品種があります。花後に細い葉を伸ばし、光合成によって養分を球根に蓄えます。