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【ガーデニング】たおやかに咲くオールドローズの魅力 マリー・アントワネットが愛したバラとは?

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吉原美奈子

チャイナ、ティー系には四季咲き性も

比較的新しい時代のオールドローズには、中国バラを起源とするチャイナ系やティー系(ティーローズ)があります。
これらの系統はオールドローズであっても四季咲き性があり、さまざまなモダンローズの交配親となっています。品種にもよりますが、コンパクトなタイプが多いので個人の庭にも植えやすく、鉢植えにもいいでしょう。

チャイナ系でよく知られている品種には、粉粧楼やオールドブラッシュ、ソフィーズパーペチュアル、ヘルモサなどがあります。粉粧楼は繊細ですが、オールドブラッシュは日本では庚申(コウシン)バラと呼ばれ、次々に咲くことで有名。株もわりとコンパクトで丈夫です。

ティー系のルーベンス。花弁に傷みがあり、完璧な姿ではありませんが、この花首の繊細さにティーローズの美がひそんでいます。(筆者撮影)

ティーローズにもレディ ヒリンドン、マダム ロンバール、マダム ブレビー、マダム アントワーヌマリーなどの名花が揃います。
ダマスクとは異なる、軽くて上品なティーの香りをもつのが最大の特徴。
花首も細めで、うつむき加減に咲く繊細な姿はバラ上級者の心をとらえて離しません。

このように魅力いっぱいのオールドローズですが、より深く知りたい方は各地方にある大規模なバラ園を訪れてみることをおすすめします。
ほとんどのバラ園では、オールドローズが系統ごとに植栽され、バラを鑑賞しながら特徴が学べる構成になっているため、多くのことが学べるはず。

花を見て、実際に香りをかいで、その魅力を体感してみましょう。

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