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田原俊彦さんに楽曲提供した作詞・作曲家が、68歳で見つけた新たな移住先とは?

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ゆうゆう編集部

近所の人が誘ってくれて仲間ができていった

移住先は土地が広く、建物も大きい。リフォームには時間も費用もかかりそうだが、夕美子さんはそんな状況も楽しんでいる。

「10年間空き家だったのでリフォームは大変だけれど、地元の業者さんと一緒に焦らず整えていきたいですね」

移住先のコミュニティにどう入っていったらいいか悩んだり、都会とは違う距離感のなさがいやになったりして、数年で戻ってしまうケースも少なくない。その点はどうだったのだろうか。

夕美子さんの場合、市の移住担当者がコミュニティに参加しやすいようサポートしてくれ、縁もゆかりもない土地だったのに、短い間に気の合う仲間がたくさんできたという。

「Airbnb(エアビーアンドビー)のオーナー夫婦を紹介していただき、主催しているお茶会に参加したことがきっかけで、お友達が増えました。イベントやお祭りも盛んで、顔を出すとすぐに知り合いができるの。類は友を呼ぶのか、物作りをされている方との出会いが多いですね。マヤ歴を研究している人、インドの伝統医学・アーユルヴェーダの先生など個性豊かな方たちと話をする時間が楽しい」

その中の一人が、移住の先輩であり、麹造りをする星野潤さん。

「潤さんの造るおみそは本当においしいんですよ。道の駅で買ったきゅうりにつければ、それだけでごちそうに。新鮮な食材が身近にあり、どれも心を込めて作っているのがわかるからホッとします。自然のもの、手作りのものをいただくと体が喜んでいるのがわかる。本当の贅沢ってこういうことなんだというのを実感しています」

※Airbnb:オンラインで民泊の提供・申し込みが行えるサービス

ウォーマック夕美子

星野潤さんが奏でるオーストラリアの先住民アボリジニの民族楽器、ディジュリドゥ。この音色を発酵中の麹に聴かせる音楽を共同制作中。

田原俊彦さんに楽曲提供した作詞・作曲家が、68歳で見つけた新たな移住先とは?(画像6)

酒蔵の跡地で音楽イベントを計画中。

田原俊彦さんに楽曲提供した作詞・作曲家が、68歳で見つけた新たな移住先とは?(画像7)

星野さんのところで初めてのみそ造り体験。地域の活動に積極的に参加している。

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