田原俊彦さんに楽曲提供した作詞・作曲家が、68歳で見つけた新たな移住先とは?
やりたいこと、楽しいことをすればいい
今になって感じる音楽の力があるという。
「トリュフのお店のお客さまから『あの歌によってつらい人生を乗り越えることができました』と声をかけていただくことがあります。20代の頃、これでいいのかなと思いながら作っていた曲をそんなふうに聴いてくれていたなんて、うれしいですよね」
音楽で笑顔を増やしたいと、熟女3人組の「The Fujiyama Sisters」に楽曲を提供したのも60代になってから。今年3月には小久保隆さん(環境音楽家)とのコラボアルバム『Gaiaphilia』をリリース。今後は、古くからの音楽仲間と群馬で音楽イベントを企画したいという。
昔から「自分の心がワクワクすること」をやってきた夕美子さん。やりたいことをやる。これはシンプルだけれど、いちばん難しい。
「この年になると周りの目は気にしない。人に迷惑をかけなければ、好きにやればいいんですよ。だから、ボーッとするため田舎暮らしを始めたのに、毎日忙しくて(笑)。つい年齢や過去や未来のことを考えてしまいがちだけど、常に今この瞬間を100%楽しむことも大切だと思いますよ。群馬で暮らすようになって、何でもないことに向き合って五感で『感じ直す』作業をしています。朝一杯のお茶を楽しむとか、日常のささいなことが幸せに感じられるんです」
シンプルな生活の中で、自然体で暮らす夕美子さん。どんな家が完成するのか楽しみだ。
ウォーマック夕美子さんからのメッセージ
人生はこれから。年齢なんて関係ない。やりたいことをやりましょうよ。
撮影/中村彰男
取材・文/岩淵美樹
※この記事は「ゆうゆう」2025年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
▼あわせて読みたい▼