韓国ドラマ【ホジュン】ダメンズのドジ(ナムグン・ミン)の屈折が止まらない 10〜18話レビュー
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藤岡眞澄
テレビ東京で放送中(月〜金 8時15分 全68話)の「ホジュン〜伝説の心医〜」は、2013年に韓国MBCで放送された歴史エンタメドラマ。朝鮮王朝時代に実在した名医の波乱万丈な生涯を描きます。これでもかという困難を乗り越えていくホ・ジュン。今回は、10〜18話のレビューをお届けします。(U-NEXT、FOD、Amazon Prime Video では全135話で配信中)
※ネタバレを含みます
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韓国ドラマ【ホジュン】20代になったジュンの激変姿に動揺したのは私だけではないはず!1〜9話レビューナムグン・ミンは時代的初挑戦!
内務院の医官を目指した科挙で優秀な成績を収めながら、不本意な理由で落第し、屈折していくユ・ドジ(ナムグン・ミン)。
無欲の“心医”として、田舎の医院で貧しい人々の診療する父ユ・ウィテ(ペク・ユンシク)の姿を見て育ったにもかかわらず、出世欲と野心を隠さない。そして、ウィテを師と仰いで一心に医術の道に励むホ・ジュン(キム・ジュヒョク)をライバル視する。
だが、ドジがジュンに嫉妬すればするほど、ジュンは師と呼べる名医に次々巡り合うチャンスをたぐり寄せる。そして、ドジとは兄妹のように育ち、深い想いを寄せるイェジン(パク・ジニ)の心はジュンに傾いていく。ドジにとっては何とも不憫な10~18話だ。
どう見てもジュンよりイケメンで、身分や家族にも恵まれているのに人生思い通りにいかず、かといって悪人にもなりきれないダメンズのドジを、時代劇初挑戦のナムグン・ミンが魅力的に演じている。
日ごろの精進が認められ、薬草採りに昇格したジュンはある日、患者から診療の順番を早めるための賄賂を受け取ったと濡れ衣を着せられ、ドジの命令で水汲みと雑用係に逆戻りさせられる。
医術を学ぶ機会を失い、失意のジュンが山中で出会ったのが、獣の内臓を刃で切り開く謎の男。それは、かつて人間の解剖を熱望して内務院の医員を辞したアン・グァンイク(チョン・ホビン)だった。
毎夜、グァンイクの小屋を訪ね、薬草の知識や鍼の技術を貪欲に吸収するジュン。新たな師弟関係が築かれた。そして、グァンイクは「教えることは教えた」と手持ちの医書をジュンに託し、姿を消す。師の手ほどきを胸に、医術を独学する日々。そんなジュンの一途な勤勉さに惹かれたイェジンは、何かと助け舟を出す。
ほどなくウィテから賤民の患者のもとに往診の同行を促されたジュン。そこで目にしたのは、患者の血膿を口で吸い取るウィテだった。目を丸くするジュン。「真の“心医”とは何か?」を、師ウィテはみずから治療する姿を見せることで、考えさせようとしたに違いない。
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詳細はコチラ村に名医あり、の評判が立ち……
医術の技量と“心医”としての心得―― 医者としての両輪が回り始めた頃。首を吊って瀕死の娘がジュンの家に担ぎ込まれてきた。貧しさと世間体からユ医院に運ぶのをためらう両親の心中を察したジュンは治療の決断をし、妻ダヒ(パク・ウンビン)も見守る中、蘇生に成功する。もちろん、謝礼は受け取らなかった。
村に名医あり、の評判が立ち、ジュンは村人から「ホ先生」と呼ばれるようになる。激怒するウィテ。だが、診療簿の的確さを認め、ジュンは生薬倉庫の管理を任されることになる。異例の昇進だ。
薬草採りの同僚、そしてドジの心に渦巻く嫉妬の嵐。だが、母やダヒにその日暮らしの苦労をさせていることに変わりはなかった。