韓国ドラマ【ホジュン】ダメンズのドジ(ナムグン・ミン)の屈折が止まらない 10〜18話レビュー
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藤岡眞澄
一方、イェジンは「心の病」で床に臥す。科挙を控えているのに寝ずの看病するドジ。だがその最中も、やっとのことでユ医院から追い出したジュンへの不審とライバル心は燻り続ける。
そんなドジの一方的な愛に耐えきれず、逃げるようにサムジョク大師のもとに向かったイェジン。あとを追いかけたドジが見たのは、そこにいたジュンの姿だった。イェジンはジュンに会いに行ったのだ、と悟ったドジ。イェジンに「お前のことは忘れる」と告げる……。
「ユ・ドジの方が、より現実的ではありませんか?」
「台本を見た時も、僕はホ・ジュンよりユ・ドジの方が理解できました。自分自身を犠牲にしながら人を助けるホ・ジュンという人物より、自身の成功と目標のために努力するユ・ドジの方が、より現実的ではありませんか?」
『ホジュン』放送開始から間もない頃に行われたテレビインタビュー(MBC/2013年4月5日)で、ナムグン・ミンはこう答えている。その言葉どおり、出世欲や嫉妬にもがくドジの姿に、誰だってみんな一生懸命生きようとしているんだと、素直に受け入れられる自分がいた。
『ホジュン』出演後のナムグン・ミンの活躍は凄まじく、『恋人』(MBC/2023年)で、韓国のアカデミー賞とも言われる「第60回百想芸術大賞テレビ部門 男性最優秀演技賞」を獲得した。あの大ヒットドラマ『涙の女王』のキム・スヒョンを抑えての受賞だった。
そんなドジとジュンが内務院の医員を目指し、同じ科挙を受験しようとする19話~。ウィテをともに師とする2人のライバル関係は続き、ジュンの医者として、人間としての成長が描かれる。
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