「獲れたての貝をおいしくいただいた夜」なのに…翌日トイレから出られない…!【40代の食中毒体験記】
地元で昔から食べられていた貝なら大丈夫――そう思って口にした数個の酒蒸しが、まさかの事態に。お腹が丈夫な私を襲った“ある夜の異変”とは?
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数年前、夏に夫の地元の海に海水浴に行った時のことです。
砂浜が広がるビーチエリアの横には岩場があり、カニなどがいるということなので散策していた際に、貝を拾いました。大きくて立派な二枚貝です。子供の頃は地元の人たちはよく拾って食べていたものだと夫と義母が言うので、それならば食べても大丈夫なのかなと考えました。
拾った貝は砂抜きをして、夕食の際にワイン蒸しにしてみました。たくさん採れたわけではなく、蒸してきちんと貝殻が開いたのは、ほんの2〜3個ほど。貝類が苦手な夫と娘にすすめられて、もともと貝類が大好物な私は、遠慮なくいただくことにしました。
ハマグリのような大ぶりの貝は身がプリプリとしていました。いわゆる貝の酒蒸しにきちんとなっていて、砂もちゃんと抜けていたので、安心して美味しくいただきました。
お腹が丈夫な私が貝にあたったのは初めての経験
その夜は久しぶりに集まった懐かしい顔もいたのでずいぶんと盛り上がり、お開きになったのは深夜になってからでした。私も客室に引き上げて休みましたが、なんと夜中に激しい嘔吐下痢に襲われたのです。
気分が悪くて目が覚めてしまった際に、はじめはお酒を飲みすぎてしまったのかな?と思いました。しかし、体を起こしてしばらくすると、急に吐き気に襲われて、慌ててトイレに駆け込みました。
そして、そのまま明け方まで嘔吐下痢の症状が続き、ウイルス性の胃腸炎になった時のような苦しみを味わいました。
朝になって貝にあたったことをみんなに告げると、義母は「やっぱり」という顔をしています。
実はその昔、その貝にあたった人を見たことがあったそうで、義母は手を出さなかったようなのです。それならそうと言ってくれればいいのに……!でも義母が言うには貝好きの私が喜んでいたので言いだせなかったのだとか。
ちなみに、嘔吐下痢で貝が体から出た翌日の朝にはすっかり具合が良くなっていたので、病院にも行かずにすんだ私。やっぱり胃腸が丈夫なタイプなのかもしれません。
しかし、あれからすでに何年も経ちますが、今でもあたるのが怖くて、一度も貝類を食べていません。
私はお腹が丈夫なのが取り柄だったので、食べ物にあたって嘔吐下痢なんて初めて。たまたま運が悪かっただけかもしれませんが、貝だけではなく、釣りに行ったからおすそ分けといただいた魚や、裏山で採れた山菜をどうぞともらったものも、なんとなく怖くて手が出せなくなっています。
今後10年くらい経ったら、嫌だった記憶がだんだん薄れてきて、再びなんでも食べられるようになるでしょうか。
(40代・会社員)
