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「自分は引っかからない」そう思っていた60代男性に訪れた1通のメールとは?【特殊詐欺体験記】

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ゆうゆうtime編集部

ネット詐欺なんて、自分は絶対に引っかからない――そう思っていた60代の公務員男性。ある日届いた1通のメールが、そんな自信を揺るがす事態を招いて……。冷や汗必至の体験談です。

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メールのリンクは開かない。そう決めていたはずなのに…

2023年の冬のことです。
「ん?何だこのメール?」
「注文処理不能に関わるお知らせ」と件名のついたいかにも怪しげなメール。この手のメールは詐欺やデータ収集のためのものと割り切って考えていました。いつもなら気にも留めず「削除」をクリックするところですが、この時はちょっと特別でした。
「この間、注文したやつのことかな?だったらまずいぞ」

ある大切なものを注文した直後だったのです。それは県外で働いている娘への誕生日プレゼントで、娘のおねだりで注文したものでした。件のメールの送信元はまさにその注文先であるアマゾンでした。

「とりあえず、確認するだけでも……」
そう思ってメールを開くと、おなじみのロゴ入りの文面で、
「アカウントにトラブルが生じて、ご注文を処理できません。下記のリンクからアカウント再開の手続きをお願いします」
といった内容が記されていました。
娘が楽しみにしているプレゼント、これが届かないとあっては一大事、とついリンクをクリックしてしまったのです。

個人情報を入力しようとした時、感じた違和感

すると、アマゾンのアカウントや個人情報などを入力するよう促す画面が表示されました。例のオレンジと黒を基調としたいかにもアマゾンっぽい画面でした。

「えーっと、何を答えればいいのかな……」
間違えたらまたアカウントが停止されるかもしれないと思っていた私は、入力項目をしっかり確かめようと考えていました。
「名前にふりがな、IDとパスワード、生年月日、住所と電話番号、メアドにクレジットカードの番号に……」
まるで新規入会のような項目数の多さに、ふと違和感を覚えました。

「メールが送られてきているし、アカウントのトラブルということは、普通なら再ログイン程度だろ?なんでここまで細かい入力が必要なんだ??」
急に怪しむ気持ちがむくむくと湧き上がってきました。そこで、スマホからではなく、パソコンからアマゾンにログインしてみました。なんと問題なくログインできるではありませんか!マイページに進んで注文の状況を確認すると、娘の楽しみにしているマフラーは発送済みでした。

ここまで来て我に返り、スマホの画面を閉じて事なきを得ました。もしもあのまま入力、送信と進んでいればクレジットカードを乗っ取られてやりたい放題に使われていたことでしょう。改めて背筋が凍る思いでした。

普段から気をつけているつもりでも、タイミングによってはこの手の詐欺にひっかかりかねない、と肝に銘じた出来事でした。
次の日、娘からはマフラーを巻いた自撮り写真付きのLINEが届き、ホッとしたのは言うまでもありません。

(60代・公務員)

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