民藝の世界に触れられる【小さな美術館】2選。国内外からファンが集まる注目のスポットを紹介
厳しい日差しや人混みから逃れられる、小さくて静かな美術館でアートを楽しみませんか。自然に囲まれた風光明媚な場所にある美術館や、有名建築家の手がけた趣のある美術館など、豊かな時間を過ごせるスポットをアートライターのNaomiさんが紹介します。今回は民藝の世界に触れられる小さな美術館2つです。
※掲載しているデータは2025年7月9日現在のものです。最新情報はそれぞれのホームページなどでご確認ください。
※表記のない場合、入場は閉館の30分前までです。
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お話を伺ったのは
Naomiさん アートライター、編集
なおみ●中学校の遠足で訪れた美術館がきっかけとなり、アートの世界に興味をもつ。
会社勤めの傍ら、芸術大学に編入し、学芸員資格を取得。
アートライターとして「アート・デザイン・クラフト」「ミュージアム・ギャラリー」などをテーマに活動し、年間約750件の展覧会やアートフェアなどを取材。
幅広い視点でアートの魅力を伝えている。
【静岡県】静岡市立 芹沢銈介(せりざわけいすけ)美術館
国内外から多くのファンが訪れる日本では珍しい染色作家のミュージアム
静岡市出身の染色家・芹沢銈介氏による着物や帯、のれん、屏風などの作品と、芹沢氏が収集した世界各地の工芸品を展示。石を積み上げた外壁、白木の楢材の組天井など自然素材を用いた建物も見どころの一つ。
Naomi’s Point
芹沢銈介氏は、型染(かたぞめ)の技法を用いて独自の表現を生み出した染色家。温かみのある作品を一度は目にしたことがあるはず。登呂遺跡で有名な登呂公園の一画にあります。
静岡県静岡市駿河区登呂5-10-5
☎054-282-5522
開館時間/9時~16時30分
休館日/月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(土日を除く)他
入館料/一般420円
https://www.seribi.jp
心が明るくなる、色彩豊かな作品
芹沢作品約1300点と、工芸コレクション約4500点を所蔵。建築界の巨匠・白井晟一氏が設計した本館は、鑑賞にふさわしいゆったりした空間が特徴。
当時の雰囲気を再現した住居
東京・蒲田から移築した「芹沢銈介の家」。毎週日曜と祝日に公開している(8月は毎週土曜も公開)。
