民藝の世界に触れられる【小さな美術館】2選。国内外からファンが集まる注目のスポットを紹介
【東京都】日本民藝館
古きよき職人の手仕事と、素材のやさしさに触れられる工芸空間
実用的な工芸品の中に美しさがあるという「民藝(民衆的工芸)運動」の創始者、柳宗悦(やなぎむねよし)氏らが設計。本館と西館(旧柳邸)は東京都の登録有形文化財に登録されている。陶磁器や染織など約1万7000点を所蔵。
Naomi’s Point
暮らしの中の実用品に息づく「用の美」を提唱した柳宗悦氏。その民藝思想の源流に触れることができる貴重な場所です。衣食住を彩る、幅広い生活道具などを展示しています。
東京都目黒区駒場4-3-33
☎03-3467-4527
開館時間/10時~17時(本館)
休館日/月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始 他
入館料/一般1500円
https://mingeikan.or.jp
広い吹き抜けの玄関が来館者を迎える
左右対称の階段や大谷石の床、白い漆喰の壁面など、来館者を出迎えるのはまるで芸術品のような美しいエントランス。
誇り高い日本の手仕事
収蔵品の一つ「裂織丹前」。使い古した着物や布を細く裂いて織った、江戸~明治時代の越前地方のもの。
【Check】「棟方志功展Ⅱ 敬愛のしるし」
柳宗悦を師匠と仰いだ版画家・棟方志功。協力者や師となる人々への畏敬の念を表した棟方の作品を通して、人物像に迫る特別展。
会期/9月15日まで
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取材・文/武田純子
※この記事は「ゆうゆう」2025年9月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
