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ひとり暮らしでもOK!「最期まで自宅で過ごしたい!」を叶える【3条件】とは?

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永井康徳

ひとり暮らしでも在宅医療を受けることはできる

患者本人の意思がしっかりしていれば、ひとり暮らしでも在宅医療を受けることはできます。先にも述べたように、日本の医療と介護は手厚いのです。必要があれば専門スタッフのさまざまなケアが受けられますから、ひとり暮らしを理由に断られることはありません。そもそも、若くても高齢者でもひとり暮らしをしている人はたくさんいます。その生活に医療と介護のサービスが加わると考えましょう。

ただ、ひとり暮らしの人が最期まで自宅で過ごしたいと思う場合は、次の3つの条件をクリアする必要があります。

本人も家族(別居)も自宅での看取りを希望していること

点滴や胃ろうをしない自然な看取りを納得すること(本人はもちろん関係しているすべての人が、死に向き合い納得していること)

本人が最期はひとりでもいいと考え、関係している人も「亡くなる瞬間に誰かがそばにいなくてもいい」と理解していること

現状ではひとり暮らしの人の自宅での看取りは、本人が強く希望しないかぎり実現しません。そして、本人が納得していても、家族など近しい人がそれを理解し、納得できていない場合も、自宅での看取りは難しくなります。最期の時間を自宅でひとりで過ごす......。できないことではありませんが、本人の確固とした意思が必要になります。不安を感じる場合は病院や施設に入るという選択もあると思います。

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