認知症介護のリアル!汚れていない紙パンツの驚きの結末とは?【認知症母との介護生活#63】
60代主婦の日常を、4コママンガとエッセイにしてブログで配信をしている、ぱいなっぷりんさん。その中から、「認知症母との介護生活」を順に紹介していきます。
▼「認知症母との介護生活」マンガ 1話から読む▼
>>想像の遥か上を行く発想をする母に、考えたことは?【認知症母との介護生活#1】汚れていない紙パンツを再利用?
このお話は
実話です
先日
母を 車に乗せて
近郊に住む 娘ドラ子のところへ
ちょっとしたロングドライブに行った
実は
以前 同じコースで
やはり 母を乗せて ドライブした時
有料道路の途中で
しばらくPAがないところが あって
散々な目に あったので
(プライバシー保護のため 詳細は省略)
今回は
母に
紙パンツを 使ってもらったのだった
いつもは
布製リハビリパンツを履いている
母
紙パンツを履くのを イヤがるかな
と 思ったんだけど
思いの外 素直に
わかったわ
と言ってくれて
ちょっと ビックリ
何でも すぐ忘れる母だけど
まさか
以前の ドライブの時の
あまりにショッキングな 出来事が
記憶のシナプスを
ガキンと 強固に 連結させ
保持させているのか
ということは
これからも
あれくらい 衝撃的な体験を
重ねていけば
認知症改善に つながるのか
…イヤイヤ
もう あんな思い
私だって 絶対 イヤなんだが
…閑話休題…
というわけで
その日は
安心して ドライブできて
戻ってきた
その夜
パンツを 履き替える時
私は 母に
履いていた 紙パンツを
捨てるように 促した
ただ
その時 私は
違う家事を していたので
恐らく 母は
ゴミ箱に 捨てるだろうから
後で そこから取り出して
処分すればいいや
と考えていた
…んだけど
母より 少しだけ
記憶力がマシなレベルの
私は
そのことを
瞬時に きれいさっぱり
忘れ去ったのだった
翌朝
洗濯物を干そう と思って
ベランダに出た時
いきなり
眼に飛び込んできたのは
洗濯されて ハンガーに掛かった
紙パンツ
お股の部分の 吸水ポリマーが
パンパンに膨れ上がっていた
子どもの紙パンツも
朝 起きた時
お股が 巨大化しているけど
大人のそれとは
ポリマーの量が違う
しかも
洗濯したから 吸水MAX
しかも しかも
干されていたことで
重力がかかり
足を出す部分が
ビロ~ン と 大きく縦に伸びて
パンツの縦の長さは
恐らく 昨日の2倍ほど
それを見た 瞬間
私は 笑ってしまって
そして 思った
そうだよね
この 母の
想像を絶する行動を
楽しまなくちゃ
私は
壮大な 実験を
思いついて
捨てようとした紙パンツを
ワクワクした気持ちで
ハンガーに戻した
この紙パンツを
このまま 干し続けたら
どうなるのか
パンツの形は
元に 戻らないにしても
再び 軽い紙パンツになって
水分を吸収できる状態に なるのか
もし そうだとして
母が洗った時
表面の汚れは 落ちたと思うけど
高分子吸収材の中に 吸収された汚物は
濃縮されて 残るのか
残っていたとして
乾燥して 匂わなくなっていれば
問題ない と言えるのか
私は 紙パンツを
そのまま 夕方まで 干してみた
夜になって チェックしたら
お股の高分子吸収材は
まだ けっこう
水分を含んでいた
次の日も 干しっぱなしにした
前日より 軽くなっていたけど
まだまだ 水分があった
そして
その次の日
紙パンツは ハンガーにかかったまま
室内に 移動されていた
母が
このパンツ
いつまでも 外に干していたでしょ
だらしない と思って
取り込んだけど
まだ 濡れていたのね
と
軽く 私を非難する感じで
いろいろツッコミどころのある
発言を してきた
その後 私は
母の目につかないように
パンツを 自室に
持ち込み
そこで 観察を続けた
5日過ぎた 段階で
高分子吸収材は
まだ わずかに 水分を保持していた
パンツの形は
お股の部分が ますます下がって
まるで
あごひげの存在感が
より太く 強調された
ツタンカーメンの黄金マスク
足を通すところも
ますます広がって
このまま 履いたら
脇から
大事な部分が 丸見えだ
やっぱり 再利用は難しそう
…って
再利用するつもりだったんか~い!?
そんなこんなで
私のオムツ観察は
5日目で 終了した
別に
臭くはなかった
▼次回はこちら▼
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