私の毒親体験記
【私の毒親体験記】「子を授からないのは家に良くない霊がいるから」夫の留守に霊媒師を連れて突然やって来る義母
スピリチュアルに傾倒する義母との初対面はとても強烈でした。そして結婚後、夫の留守中に義母が見知らぬ女性を連れて突然やって来て――。
スピリチュアルな世界にドはまりの義母
義母(68歳)はスピリチュアルな世界にドはまりしています。夫(44歳)はそのことを良く思っていないのですが、小さい頃にご両親は離婚して、女手一つで自分を育ててくれたという思いが強く、義母に対しては面と向かって強い口調で怒ったり、非難したりはしません。
結婚前に初めて3人でレストランで食事をした時も、挨拶もそこそこに生年月日を聞かれ、占いの本、カードなどをテーブルの上に置いて占いをやりだされました。夫から事前に話は聞いていましたが、想像以上だったのでとても驚きました。
初の顔合わせだからと夫が奮発して少し高級なお店での会食だったため、さすがにその時は夫もマナーが悪いと強制的にやめさせていました。
ですが、それから義母からLINEを交換して欲しいと言われ、交換すると毎日私を占い、結果をLINEをしてくるようになりました。その後、夫と私が新居を探していると知ると頼んでもいないのに「占ってあげるから住む場所の方角や立地条件等を教えて」とLINEがきたり、新婚旅行の滞在中するホテル名、訪れる場所や街を夫や私から聞き出し、相性が良くない場所が何か所かあるから、身を守ってくれるというパワーストーンのブレスレットをもらいました。何かを決める時は必ず占いなのです。
子どもが授からないのは家に良くない霊がいるのかも
結婚して4年が経った頃「子どもが授からないのは家に霊がいるのかもしれない」と言い出した義母。自分の尊敬する師匠は占いだけではなく、霊感も凄くお祓いもできるから、今度連れて行くと言い出したのです。
夫は激怒して「いい加減にしてくれ!スピリチュアルにハマるのは母さんの自由だけど、俺たちを巻き込むのはやめてくれないかな。正直迷惑なんだよ」と強く拒否しました。
その後、義母からは何も言ってこなくなったので安心していたのですが、夫が出張でいなかった夜に突然、義母が霊媒師を連れてやってきたのです。インターホンが鳴ったのでモニターを見ると、義母ともう1人女性がいました。嫌な予感がしました。
対応するために外に出ると「お義母さまから頼まれ、今家の周囲を拝見したのですが、あまり良くない地縛霊を強く感じる場所があり、とても心配なので家の中を見せてもらった方がいいと思っています」とのこと。私が夫の留守中に勝手に家を見てもらうことはできないので、夫と相談して後日お願いするようであれば連絡しますと断ると、義母は怒って帰っていきました。すると翌日、玄関の前に風呂敷に包まれた水晶が置かれていたのです。心底気味が悪かったです。
やめてくれと言っても話を聞いてくれず、あくまで正しいのは自分という義母。私のとって“良くないもの”は、義母以外のなにものでもありません。
本人が信じるのは勝手ですが、巻き込まないで……。でも打つ手なしで憂鬱が続きます。
(40代・個人事業主)
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