記事ランキング マンガ 連載・特集

辛い時は「女優」気分で演じる。やりたいことには「とりあえず」手を出して後悔しない!【カータンさんのターニングポイント#2】

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

新刊のコミックエッセイ『ビバ 女の古』(主婦の友社)が大好評のブロガー、カータンさん。インタビュー第2回では、つらい出来事に遭遇したときの考え方や、老後の人生計画についてお話を伺いました。新刊のコミックエッセイ『ビバ 女の古』(主婦の友社)上梓を記念して行われたトークショー&サイン本お渡し会の様子もお届けします。

父の入院、母の介護、姉のがん闘病…。どんなにつらくても、被害者ではなくヒロインになる!

―カータンさんのブログはいつも笑いにあふれていますが、これまでの人生では大変な経験もたくさんされているはず。

そうですね。つらかったのは、父を見送り、最愛の姉を乳がんで亡くした頃。母も認知症です。父の病院へ行き、母を実家でお風呂に入れて、姉のお世話に行って…。当時、次女はまだ高校生。期末試験がある、家庭教師が来る、と目まぐるしくいつも何かに追われていました。

精神的にも肉体的にも限界だったはずですが、どっぷり現実に浸かってしまうとメンタルがやられてしまう。だから、「私は女優なんだ」と、神様からハードな役を与えられたと思って過ごしていましたね。「そうくるか、このシナリオは!」って。「こんなにがんばっているんだから、神様そこんとこヨロシクね!」と当時はいつも考えていた気がします。

まるで映画『Wの悲劇』の主人公を演じた、薬師丸ひろ子さんの気分です。頭の中で「女優! 女優! 女優!」(同映画で看板女優役を演じた三田佳子さんの有名なセリフ)が響きます。今思い返すとこの時がいちばん大変でしたが、その後も年10回くらいはこのセリフを思い出して乗り切っていますね。

辛い時は「女優」気分で演じる。やりたいことには「とりあえず」手を出して後悔しない!【カータンさんのターニングポイント#2】(画像2)

トークショー&サイン本お渡し会に一緒に登壇した仲良しサラリーマン、マリリン(写真左)も、『Wの悲劇』の大ファン。モノマネで大いに盛り上がりました

つらいつらい、と思うともっとつらくなる。被害者になるんじゃなくて、「カメラがここにある」と思うだけで少し救われる気がするんです。同じように、遅刻しそうで全速力で走っているときは、ドラマ『太陽にほえろ!』のテーマソングが耳元に流れてきます(笑)

旅行もやりたいことも、体が動くうちに。嫌になればすぐやめればいい

―現在58歳のカータンさん。フットワークがとても軽いですよね!ブログにはプロ野球観戦や旅行のネタもよく登場します。

旅行は以前から好きですが、思うように体が動くのも今のうち。この秋は、友人から強く勧められて、夫婦で大阪万博に行くことにしました。夫は旅行に誘うと急に忙しぶるのですが(笑)、夫の誕生日が近いので、せっかくだから大阪万博、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、京セラドームで野球観戦とハードスケジュールの2泊3日で計画しました。もっと年を取ったら、テーマパークを回るなんてできないかもしれない。そう思うと、多少無理してでも行こうかなと。そのあとは、毎年恒例のハワイ旅行が控えています。

辛い時は「女優」気分で演じる。やりたいことには「とりあえず」手を出して後悔しない!【カータンさんのターニングポイント#2】(画像4)

新刊『ビバ 女の古』(主婦の友社)より

明日死ぬかもしれない。詰め込みすぎず、でも後悔しないように生きたい

―お姉様を早くに亡くされたことで、それに気づいたのですね。

人生の残り時間をものすごく意識するようになったんです。「いろいろなことに興味を持ってすごい! どうやって始めたらいいんですか?」とよく聞かれるのですが、私の場合はあまり深く考えずに手を出しているだけです。今はマシンピラティスに通ってみたいと思っているんですが、1ヵ月やってみて、無理そうだと思ったらすぐやめるつもりでいます。

私たちの世代には、「習い事は続けなきゃいけない」というような呪縛があると思いませんか? 私自身も、親から習わされていたクラシックバレエが本当に嫌いでした。泣きながらカーテンの後ろに隠れたりして…。でも今は自分のお金で習い事をやるわけですよね。だったら、イヤなことに払い続けるのはナンセンス。興味を持ったら気軽に始めて、パッとやめたっていいと思うんです。そうすれば気がラク!

かといって、若いころみたいにスケジュールを真っ黒にしたいわけでもないんです。後悔だけはしないように、50代の今しかできないことはどんどんやりたい。おいしいものを食べて、楽しく生きていきたいです!

カータンさんのターニングポイント②

「最愛の姉との別れが、時間は有限だということを教えてくれました。つらいことがあっても、ヒロインになったつもりでその役を演じきれば、きっといいことがある!そう信じています」

今回のイベントでは、健康食品などを販売する「ていねい通販」さんからうれしいプレゼントをいただきました。参加者全員に、人気サプリ「すっぽん小町」「鉄ビタC」、青汁「ボコとデコ」を提供していただきました。ありがとうございました!

また、同じく参加者全員に、雑誌「ゆうゆう」10月号をお渡ししました。ゆうゆうの通販ショップ「ゆうゆう商店」の付録付きスペシャル号です。

ビバ 女の古

カータン(著)
主婦の友社(刊)
※詳細は以下のボタンへ

カータンさん プロフィール

人気主婦ブロガー。2007年にブログ「あたし・主婦の頭の中」を開設。コミカルなイラストで日常をユーモアたっぷりに描き主婦層を中心に人気が大爆発。「Japan Blog Award 2008」総合グランプリ受賞、「livedoorブログ OF THE YEAR 2015」最優秀グランプリ受賞。以降殿堂入り。月間アクセス数は800万超、ブロガーとして確固たる地位を確立。主な著書に親の介護に体当たりに挑んだ『健康以下、介護未満 親のトリセツ』、『お母さんは認知症、お父さんは老人ホーム介護ど真ん中!親のトリセツ』(ともにKADOKAWA)など。

撮影/廣江雅美 取材・文/佐藤望美

▼前回のお話▼

>>子宮の病気から入院を経て出産。【カータンさんのターニングポイント#1】記録を残すため始めたブログが生き甲斐に >>「価値観が100%合う人なんていません」主婦ブロガー・カータンさんに聞く、人間関係・家庭円満のコツ。
画面トップへ移動