作家・角田光代さん流「50代のひとり旅」の極意!おすすめ国内スポットと海外デビューに向けたアドバイスも
Q 旅の記録や思い出はどう残していますか
A あとあと記録をたどれるよう「旅ノート」を活用
ひとつの旅に一冊のノートを用意。仕事で旅の写真をくださいと言われることも多いので、帰ってきたらすぐCD-Rなどに写真データを移し、取材用、マラソン、思い出など、テーマ別に整理しています。
Q 海外でだまされそうなときはどうしましたか
A 私は文句を言います。相手もわかるもの
私は旅に出ると感覚が研ぎ澄まされて、危険だな、というのはわかりますが……。おつりをごまかされたりしたことも。けんか腰にならずとも「おつりをもらってません」とにっこり言えばいいし、日本語でも言っていることは伝わるはず。
Q 国内・海外でおすすめの場所を教えてください
A 食べる・見る所がたくさんある九州、近場のアジア
国内では九州が好き。福岡は食べ物がおいしいし、熊本や鹿児島も見るところがいっぱい。海外は韓国、香港、台湾。ひとり旅にはおすすめです。タイも鉄道が充実していてどこにでも電車で行けるし、タクシーアプリも便利です。
Q 現地の人と仲よくなる方法は?
A 困っていると助けてくれるものなので、ぜひ質問を
「どのバスに乗ればいいですか?」とか「どのコインで払えばいい?」とか、わからないこと、困っていることを、どんどん聞いてみましょう。ちょっとした会話で親しくなれると思います。困っている人には、たいていの人はやさしいです。
角田さんの旅を本で味わうならこの2冊!
角田さんと一緒に旅をしているようなワクワクドキドキ感が味わえ、すぐにでも出かけたくなるおすすめのエッセイ集。
いつも旅のなか
帝政時代の亡霊たちの気配を感じるロシアの旅、「理解不能に陥るくらいのなにもなさ」を体感したモンゴル、「明るい未来」を感じた台湾旅……。角田さんの旅の多彩さに驚く。
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いきたくないのに出かけていく
現地集合、食事時間以外自由行動、現地解散の友人との旅、とんでもないことが起こるのでは、と警戒して出かけた夫とのインドの旅、マラソン大会参加のマドリッド弾丸旅行などなど。
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撮影/中村彰男(人物)
取材・文/田﨑佳子
※この記事は「ゆうゆう」2025年10月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
