64歳「毎月10万円の赤字続き…。子や孫の援助をしたいけど、どうすれば?」FPが家計簿を診断!
【アドバイス】このままでは、貯蓄がどんどん減る一方。早急に家計を見直し、子や孫への援助で無理はしない
真由美さんの家計は月10万円もの赤字! 月の支出以外にも車の維持費、子や孫へのプレゼント代、教会献金など特別支出がかさみ、年間150万円以上も貯蓄を取り崩している計算に。「今は退職金で余裕があり、子や孫の援助をしたくなりますが、このままだと70代、80代で老後破産しかねません。家計を見直し赤字を縮小したうえで、援助も寄付もできる範囲に抑えるのが必須です」と畠中さん。
出費カットで大事なのは、必要な支出とムダな支出を見極めること。「ただ、さまざまな出費を『雑費』や『小遣い』でひとまとめにしているため、その見極めができません。費目と予算を整理して、出費を引き締めていきましょう」
購入頻度の高い食費と日用品費は、週単位の管理が効果的。「週1万円×5週で予算をとって、値が張るお米代などは日数が少ない1週目と5週目でまかなって。1週目で予算をオーバーしても翌週で引き締めて、月全体で予算内ならOK。くじけず続けることが、肝心です」
生涯安心して生活できる家計のコツを伝授!
被服費、理美容費、クリーニング代など小遣いや雑費でひとまとめにしない
被服費、理美容費などを「小遣い」、新聞代、寄付、クリーニング代などを「雑費」にひとまとめにしてしまうと、ムダな支出を判別できず出費が膨張する原因に。
「新聞代や寄付は固定費に、それ以外は『被服費』『理美容費』『クリーニング代』などの費目を作って支出を記録して。月末に集計してムダな支出を見直し、翌月から予算を決めて出費を引き締めていきましょう。小遣いは、夫婦で計3万円が妥当です。使い道を友人とのお茶代や趣味費に絞れば、十分まかなえるはず」
【ポイント】
必要な支出は費目をたて、予算を決めてムダを徹底的に省く!
免許を返納するなら「運転経歴証明書」をもらうと特典多数
車を手放すことを検討中の真由美さん。
「あまり使っていないなら、手放せば維持費が年間数十万円も軽減できます。さらに、65歳以上の人が運転免許証を返納すると『運転経歴証明書』を発行してもらえ、さまざまな特典が得られるメリットも」。
また、自治体によっては、コミュニティバス無料パスや地域振興券の配布、高齢者向け宅配サービスなどの提供も。警視庁や自治体のウェブサイトをチェック!
運転経歴証明書で受けられる特典の例
・電車、バス、タクシーなどの運賃割引
・飲食店、商業施設、ホテル、温泉などの料金割引
・補聴器や眼鏡、家電などの料金割引
・金融機関での金利上乗せ
【ポイント】
車を手放せば維持費の負担が減り、免許返納後のメリットも大!
『毎日かんたん ゆうゆう家計簿2026』発売
畠中雅子さん監修。シンプルで家計簿の習慣がない人でもつけやすい構成です。続けていくとお金の流れがつかめるようになります。貯蓄額やローン残高もかんたん整理。日記代わりになるフリースペースや、日々の暮らしに役立つコラムも充実。老後資金に不安がある人におすすめです。
毎日かんたん ゆうゆう家計簿2026
800円 主婦の友社
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イラスト/タナカユリ
※この記事は「ゆうゆう」2025年11月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
