記事ランキング マンガ 連載・特集

入場料無料で絶景が楽しめる!秋におすすめの【バラ園】2選

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

入場料無料で絶景が楽しめる!秋におすすめの【バラ園】2選

福山市 ばら園

秋の訪れとともに、鮮やかな彩りと奥深い香りをまとう秋バラの数々。各地のローズガーデンでは、定番の花はもちろん、そのスポットならではの新品種など、秋だけの表情を見せるバラが咲きそろいます。季節の移ろいを感じながら、ゆったりとバラを巡る旅に出かけてみませんか。今回は入場料無料のバラ園をご紹介します。

ナビゲーターは
大野耕生さん ローズスタイリスト

おおの・こうしょう●全国各地のローズガーデンのデザインや植栽などを手がける他、初心者にもやさしい栽培方法やバラの魅力を幅広く伝える講演活動を展開中。
「バラの貴公子」の愛称で、NHK「趣味の園芸」をはじめTV・ラジオ出演多数。

落ち着いた美しさで魅了。秋バラを味わう楽しみ

バラといえば華やかに咲き誇る春のイメージが強いですが、秋バラの美しさにも注目が集まっています。全国各地のバラ園の監修を手がけるローズスタイリストの大野耕生さんも、その美しさを知り尽くす一人です。

「一輪一輪の色や、漂う香りをじっくり味わえるのが秋バラの魅力です。気温が下がるにつれて花の色は濃く深まり、彩りがどんどん冴えていきます。春のボリューム感も魅力的ですが、秋のしっとりと落ち着いた姿も見ごたえがあります」

バラの香りが最も立つのは朝、夜中に閉じていた花が開く瞬間に強く漂うといいます。

「気温が低いと香りを感じにくいため、秋は日とともに気温も上がる10時~11時がおすすめ」

さらに、秋のガーデンではローズヒップが赤や黒などの実を結ぶところもあり、花とは異なる魅力を放つ点も特徴。

「秋はゆっくりバラを観賞できる季節。宿根草などとの寄せ植え、単植どちらも素敵なので、ぜひ訪れてみてください」

【神奈川県】あやせローズガーデン

美しいオリジナルのバラが咲く、新ガーデン誕生

綾瀬市の光綾公園のローズガーデンが、2025年春にリニューアル。約7700㎡の園内に150品種、約680のバラを植栽し、11のテーマ別にガーデンを配置。総合監修はバラ専門家の河合伸志さん。ガーデンの開園に合わせて植栽された美麗な最新品種、‘ル・デパール・ド・アヤセ’は必見。

神奈川県綾瀬市深谷上四丁目5234 光綾公園内
☎0467-70-5627(綾瀬市役所みどり公園課)
開園時間/9:00~16:30
休園日/火曜、年末年始
料金/無料 https://www.city.ayase.kanagawa.jp/soshiki/midorikoenka/koen/4/15170.html

一度は行きたい、入場無料の優美な市民公園

リニューアル前年の2024年から、公園内で丹念に開花調整を行ったという。「今秋はさらに見事なバラの開花が期待できます」と大野さん。

「門出を祝う花」の意味をもつ綾瀬オリジナルのバラ

ガーデン総合監修の河合さんが作出した、最新品種の‘ル・デパール・ド・アヤセ’(2024年秋時点の写真)。

バラの品種

‘セント・オブ・ヨコハマ’

‘セント・オブ・ヨコハマ’は横浜にちなんで命名された河合さん作出の品種。強いティー系の香り。

‘カインダブルー’

‘カインダブルー’は気品のある藤色としっかりした花弁が特徴。

‘サボン’

‘サボン’は白に淡い桃色の花と、せっけんのような甘い香りが漂うことからフランス語で命名された。

‘ル・デパール・ド・アヤセ’

‘ル・デパール・ド・アヤセ’はあやせローズガーデン開園を祝い命名されたバラ。

‘シャリマー’

‘シャリマー’はピンクのグラデーションが魅惑的。

‘マチネ’

‘マチネ’はラベンダーピンクの優美な色合い。

オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴とする系統がいくつかあり、多くは一季咲きです。自然な樹形の美しさから、ナチュラルな庭づくりによく取り入れられます。

詳細を見る

寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

詳細を見る

四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

詳細を見る

宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

詳細を見る

開花とは、植物がつぼみから花を咲かせる現象を指し、植物のライフサイクルの中で繁殖を目的とした重要な段階です。開花には品種ごとの遺伝的要因に加え、温度・日照・水分・肥料などの栽培環境が大きく関係しています。開花の時期や条件を正しく理解することは、ガーデニングにおいて花を美しく咲かせるための基礎知識の一つとなります。

詳細を見る

花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

詳細を見る

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

詳細を見る

株とは、地面から芽を出して生長している植物の基本単位を意味し、特に多年草や野菜苗などでよく用いられます。例えば「このラベンダーは大株に育った」といったように、株の大きさや状態は植物の生育具合を示す指標にもなります。ガーデニングでは株分けや株の更新、株元の管理など、長期的な育成を考えるうえで頻出する概念です。

詳細を見る
画面トップへ移動