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初心者も育てやすい!玄関先が華やかになる秋の草花[8選]

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光武俊子

澄み切った青空に吹き抜ける風、そんな秋の風情を庭やベランダで満喫したいものです。ちょっと寂しげになりがちな雰囲気も、玄関先を華やかに彩る植栽で明るく! ポイントは育てやすくて風にそよぐ植物。人気のグラスの使い方にもテクニックがあります。

急ぎ足で通り過ぎる秋を満喫!

残暑が厳しく、秋は年々短くなっている気がします。けれども、湿度が低くなって青さを増した空に輝く花々、吹き渡る風に揺れる茎葉は魅力的です。この季節を彩る草花の魅力を満喫しないのはもったいない。短い秋を楽しむためのちょっとしたコツを紹介しましょう。

植えっぱなしで毎年咲いてくれるシュウメイギクやノコンギクなどの宿根草は、忘れていても間違いなく秋の装いを見せてくれます。来年は秋の植栽をイチから用意しなくてもよいように、今秋から宿根草を仕込んでおきませんか。定植は花後でもできます。
秋とともに花穂を伸ばして印象的な姿になるグラス類は、いつ植えつけても大丈夫です。

コスモスや観賞用トウガラシ、ノゲイトウなどの秋の一年草は、お手ごろな価格で開花苗が店頭に並びます。見事に咲きそろったポットマムも花鉢で登場。これらは買ってきた苗をそのまま鉢や庭に植えても、寄せ植えや寄せ鉢などでも手軽に楽しめておすすめです。

初心者も育てやすい!玄関先が華やかになる秋の草花[8選](画像2)

ポットマムに一年草のケイトウを合わせた秋色の簡単寄せ植え

初心者も育てやすい!玄関先が華やかになる秋の草花[8選](画像3)

グラスを背景に咲く宿根草のサンジャクバーベナとシュウメイギク

秋の風情を感じさせる草花8選

豊富な花色で自由自在に楽しめる【ポットマム】

開花期:9~11月
草丈:20~60㎝

アメリカで誕生したわい性のキクの園芸品種で、形のよいを覆うように花が咲き、ポットマムと呼ばれます。切り戻しなどしなくても形が整い、豊富な花色なので華やかにもシックな雰囲気にも。多年草なので冬に枯れた葉を切り詰め、株元にできる冬芽を来年また育てましょう。

初心者も育てやすい!玄関先が華やかになる秋の草花[8選](画像5)

ハロウィンのカボチャとも相性バツグン

‟日本の秋”を彩る代表的な山野草【リンドウ】

開花期:9~10月
草丈:30~50㎝

本州から九州まで、里山や明るい林床などに広く自生。古くから薬草としても利用されてきました。春に茎葉が伸びだして、秋に倒れ込みながら筒状の花を咲かせる宿根草です。鉢植え向きの矮性種など、多くの園芸品種が流通。強い日差しや乾燥で傷まないように育てます。春咲きの種類もあります。

無数の小花が空間を埋める【宿根アスター】

開花期:9~11月
草丈:30~150㎝

アスター(シオン)属の多年草全般を宿根アスターと呼びます。ノコンギクやシオンをはじめ、クジャクアスターと呼ばれる園芸品種まで多彩な仲間です。ピンクや白、紫色などの小花を茎にそって無数に咲かせるのが特徴。寂しくなりがちな秋の庭の空間を埋めるボリュームがあります。

初心者も育てやすい!玄関先が華やかになる秋の草花[8選](画像7)

ノコンギク

初心者も育てやすい!玄関先が華やかになる秋の草花[8選](画像8)

クジャクアスターの親になったネバリノ ギク

軽やかな花姿で風に舞う【シュウメイギク】

観賞期:8~11月
草丈:30~120㎝

中国などから渡来して、京都に自生するキブネギクをふくめ、アネモネの仲間とされてきました(今はエリオカピテラ属)。地下茎を伸ばして群生し、年々大に育ちます。長い花茎を分させてかわいらしい花を多数咲かせ、風に揺れる姿は風情があります。半日陰でもOK。

植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

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切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

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宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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地下茎とは、植物の茎が地中に発達する構造を指します。この茎は地表には見えませんが、栄養を貯蔵・増殖する重要な役割を果たします。ジャガイモやショウガがその具体例で、次世代の芽を形成して繁殖を助けます。ガーデニングでは、地下茎植物の管理や植えつけ方法を知ることが、より健全な生長を促すカギとなります。

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原産地とは、植物がもともと自生していた地域のことで、その植物が最も自然に近い形で育つ環境条件(気温、降水量、土壌など)を知る手がかりになります。例えば、地中海沿岸原産のラベンダーは乾燥した日当たりのよい場所を好み、湿気には弱いといった具合に、原産地を知ることで栽培環境の調整や越冬管理の参考になります。園芸で植物の性格を理解するには、学名や品種だけでなく、この「原産地」への理解も大切です。

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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開花とは、植物がつぼみから花を咲かせる現象を指し、植物のライフサイクルの中で繁殖を目的とした重要な段階です。開花には品種ごとの遺伝的要因に加え、温度・日照・水分・肥料などの栽培環境が大きく関係しています。開花の時期や条件を正しく理解することは、ガーデニングにおいて花を美しく咲かせるための基礎知識の一つとなります。

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草丈とは、植物が地面からどのくらいの高さまで育つかを示す言葉で、園芸品種の選定や植えつけ間隔を考えるうえで重要な指標になります。低い草丈の品種は鉢植えや寄せ植えに向き、高い草丈の品種は庭の背景や目隠しとして活躍します。花壇づくりでは草丈のバランスを取ることで、奥行きや見栄えのよいレイアウトに仕上げられます。

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花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

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育種とは、人にとって有用な植物を作るために、品種改良を行う技術や作業のことです。病気に強い、収穫量が多い、花色が美しいなど、目的に応じて親となる植物を交配させ、望ましい性質を持つ個体を選び出します。ガーデニングや農業の現場では、新品種の開発に欠かせない重要なものです。

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矮性とは、通常より背丈が低くコンパクトに育つ性質のことです。鉢植えや小さなスペースの庭に適しており、管理もしやすいため人気があります。例えば「矮性トマト」などと書かれていると、小型で支柱がなくても育つ品種という意味です。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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定植とは、育苗した苗を、最終的な栽培場所に移し植えつける作業のことを指します。ポットや仮植えの状態から、花壇や畑、プランターなどの本来育てる場所へ植え替えることで、植物はより広い空間と栄養を得て健やかに生長します。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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株とは、地面から芽を出して生長している植物の基本単位を意味し、特に多年草や野菜苗などでよく用いられます。例えば「このラベンダーは大株に育った」といったように、株の大きさや状態は植物の生育具合を示す指標にもなります。ガーデニングでは株分けや株の更新、株元の管理など、長期的な育成を考えるうえで頻出する概念です。

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枝とは、植物の幹や主軸から分かれて伸びる部分で、葉や花、果実をつける役割があります。枝の生え方や配置によって光の取り込み方や風通し、樹形が左右されるため、剪定や誘引を通じて理想的な姿に整えることがガーデニングでは大切になります。

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