58歳で放送大学に入学【63歳・読者モデルの体験談】若い人との出会いも楽しい!
新たな世界への扉は、好奇心さえあれば年齢に関係なくいつでも開くことができます。ゆうゆうフレンドの経験談から、若い世代との交流で得る「学び」について探ります。今回は江藤セツ子さんのエピソードをご紹介します。
江藤セツ子さん 63歳
えとう・せつこ●夫の海外赴任時に多様な価値観に触れる。
帰国後、バレエや心理学など、楽しみながら学びを継続。
認定心理士の他、キャリアコンサルタントやファイナンシャル・プランナーの資格ももつ。
40歳間際で出合ったクラシックバレエ
江藤さんがクラシックバレエを始めたのはおよそ25年前。夫の海外赴任先から帰国し、子どもの新しい生活も一段落。時間にゆとりができた頃、近所に開校するバレエ教室の広告を見つけた。39歳のときだった。
「さっそく体験に行くと、未経験から通える大人クラスがあるとわかり、迷わず入会しました」
園児から大人まで、幅広い年齢層の生徒たちの姿に刺激を受け、すぐに夢中になった江藤さん。幼い頃からの憧れが叶い、週3回レッスンを続けた。その間には体を酷使してケガをしてしまったこともあったという。
8年ほど前、定期的に通うかかりつけ医に相談したうえで、レッスンを週2回に減らした。
「そうしたら『レッスンを受けられることが幸せ』と意識が変化しました」と笑う。現在は、キャリアのある中高生と同じクラスに参加し、「踊るとは自分の感情や、音楽を表現すること」という軸を再確認しているそうだ。
年月を経て、10代だったメンバーが母になったり、受験などで一度バレエから離れる人を幾度も見てきたが「江藤さんのような人もいるのだから」と、知り合いの娘さんが久々にバレエを再開したと聞き、江藤さん自身も励まされたのだとか。若い人の勢いに刺激を受けつつ、年長者としての積み重ねで応える。年齢とは無関係に、互いに学び合う環境は、江藤さんのさらなる学びの原動力に繋がっている。
