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【50代からの自分らしい働き方】趣味のパステルシャインアートで自分も人も笑顔に!

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恩田貴子

家族のため、と自分の笑顔を置き去りにしていた日々。そんな毎日を変えたのは、「私が笑えば、みんなが笑う」という、シンプルな事実でした。小さな気づきから始まった、小川正枝さんの「笑顔を生む仕事」をご紹介します。

プロフィール
ゆうゆうフレンド
小川正枝さん 64歳

おがわ・まさえ●1961年生まれ。
結婚後は、子どもの成長に合わせて派遣などの仕事に従事。
50歳でパステルシャインアートと出合い、「小川晏奈」名義で講師および創作活動を行っている。
一男一女の母。

まずは自分を笑顔に。そこから始まった「人を笑顔にする仕事」

5センチ四方の画用紙に、顔料を固めた画材・パステルを削った粉をコットンでのばして描くパステルシャインアート。その魅力を語る小川正枝さんの顔には輝くような笑顔が浮かぶ。しかし、パステルシャインアートと出合う前の小川さんは、心に余裕がなく、忙しさから笑うことさえ後回しにしていたという。

「私が我慢して頑張れば、家族はうまくいく。そう信じて常に自分を犠牲にしていました。でも、我慢の先にあったのは、さらなる我慢。よかれと思ってやっているのに家族に理解されず、答えが見つからない毎日に苦しんでいました」

そんな小川さんの日々に、変化のきざしが現れたのは50代直前。きっかけは、友人から誘われたグアム旅行だった。

「自分だけが楽しみに行くことに罪悪感がありましたが、子どもや夫の声に背中を押されて出かけてみたら、想像以上に楽しくて。心の底から笑っている自分がいたんです。笑顔で帰った私を、家族もまた満面の笑みで迎えてくれました。」

その瞬間、体の奥底から温かいものが込み上げてきたそう。

「私が一番求めていた家族の笑顔は、自分を犠牲にした先にではなく、私自身が笑っている場所にあったんだって、そのとき初めてわかったんです。この気づきが、私の人生の大きなターニングポイントになりました」

子どもの頃から好きだった「絵」を仕事にした小川さん。
「好きなことが見つからないと言う人は、逆に嫌いなことをやめてみるのも手。最後に自分にとって本当に大切なものが残るはずです」

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