地域を彩る【ボランティア花壇】とは?調布市「ちょうふ花未来くらぶ」の取り組みを紹介
地域のつながりを強化し、環境美化にも大きな役目を果たしているボランティアによる公共の場のガーデン作り。活動をとおして参加者同士のコミュニティも生まれます。道行く人を癒やすボランティア花壇の活動内容をレポートします。
ちょうふ花未来くらぶの皆さん
現在のメンバーは20名。調布市在住の方以外に、近隣の市からも参加。メンバー同士の交流も深く、自分の庭で株分けした苗を持ち寄って交換したりすることも。
【ボランティア活動に関する問い合わせ】
メールでお問い合わせください。
ちょうふ花未来くらぶ hanamirai3@ymail.ne.jp
国際大会の開催に先立ち、花のおもてなしがスタート
東京都調布市の西調布駅前のロータリーに、低木や宿根草、季節の一年草で彩られている花壇があります。ここで花壇活動をしているのは、「ちょうふ花未来くらぶ」の皆さん。もともとは、ラグビーワールドカップ2019日本大会や、2020東京オリンピック・パラリンピック(2021年に延期)で、市内の東京スタジアムが競技会場のひとつだったことが始まりでした。スタジアムに来る方を花でおもてなしをしようという市の事業として講座が開かれ、活動がスタート。スタジアムに近い3駅の駅前にそれぞれ花壇を作り、お客さまを迎えました。現在は、当時活動していたメンバーが残り、市のサポートを受けながら、引き続き駅前の花壇のお手入れをしています。
活動を重ねることで徐々にスキルアップも
参加メンバーは地元の方が多く、園芸歴や年齢や職業もばらばらですが、植物好きであることは共通。年に2度の植えかえ作業には多くの方が積極的に参加しながら情報共有をし、交流を深めています。発足当初に「おもてなしガーデニング講座」の講師をしていた三浦香澄さんと谷村伴子さんが「もう教えることがないくらい」と感心するほど、皆さんが花壇作業の経験を積んでスキルアップしているそうです。
花壇を管理する側もそこを通る人にとっても、公共の場が季節の花で彩られていることは、うれしくありがたいこと。そして、その維持管理にはボランティアの方の力が欠かせないものとなっています。これまでなんとなく目にしていた公共の花壇があったら、今後は縁の下の力もちであるボランティアの活動にも注目してみてください。
