中尾ミエ×井村雅代【スペシャル対談】70代同士の本音トーク!「定年後の生き方の探し方とは?」
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ゆうゆう編集部
連載1年目の締めくくりは拡大版のスペシャル対談! 今回はミエさんとは20 年来の親交がありアーティスティックスイミングの指導者として世界を舞台に活躍を続ける井村雅代さんを迎えました。強く、しなやかに、人生を歩んできたお二人の言葉には、この先を楽しむためのヒントがいっぱい!
選手よりも有名なコーチってどんな人?
ミエ 私たちが初めて会ったきっかけは、水泳をやっている共通の友達がいたからよね。
井村 もう20年近く前でしょうか。私が京都でシンクロの指導をしていたとき、私が教えている後ろでミエさんをはじめ世界マスターズ水泳に出られる方々が練習されていたこともありましたね。
ミエ たまたま同じプールで。マスターズとはいえ、こんな素人のおばさんが練習してるのに、この方は容赦なく厳しかった。
井村 ちょっとだけね。そもそもミエさんは私のスター。中学生の頃からポニーテールのかわいいミエさんに憧れていました。
ミエ 私もぜひお会いしたいと思っていたんですよ。日本のシンクロ界を長く支えてこられて、コーチなのに選手より有名だから、「どんな人なんだろう?」って。
井村 実際にお会いしてみたら、ミエさんはすごく自然体。「スターなのに普通なんだ」と驚きました。直接お話しさせていただくようになってからも、「こんな自然体な生き方って素敵だな」って。
水泳って気取っていられないのよ!すっぴんだし。
ミエ だって水泳って化粧もできないし、気取っていられない。だからいつも〝素〟だったのよ。
井村 見た目も心もホンマの〝素〟。今も泳いでますか?
ミエ 今はもう泳いでいません。私はものすごく体が硬くて水泳に向いていない。そのことに、かなり経ってから気がついたから。
井村 でもミエさん、年とって陸上で歩きにくくなったらプールで歩かなあきませんよ。水中は浮力で体重の負荷が3分の1になるからリハビリにもいいんです。
ミエ 私たちの共通の友達が脳梗塞で左半身に後遺症が残って、陸では車椅子なのに、背泳ぎ50メートルでマスターズに出たのよね。
井村 あれは感動しましたね。
ミエ 私も泣けてきちゃった。水泳ってすごいわよね。
井村 水中には自由な世界が広がっているんですよ!
