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【卒婚】を選んだ58歳女性「夫との同居は断りました」その選択の結末は?

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ゆうゆう編集部

家族がいてもいなくても、自分軸を定めて生きる。その一つの形が「卒婚」です。実際に卒婚に踏み切った人の体験談をご紹介します。今回は小林京子さん・58歳です。

CASE① 夫婦は2人の「個人」が出会って結んだ縁。人生の選択は自分でしたいのです

小林京美さん(58歳)

仕事のために選んだ卒婚。毎日充実しています

夫とは都内で別々に暮らしています。私は今、仕事がとても充実しているので、誰にも気兼ねせずに時間を使える暮らしがとても気に入っています。

26歳のときに、自宅で小さな英語教室を開きました。2人の子どもを育てながらの起業でした。そして子どもの手が離れた40代半ばからは、それまで以上に仕事に打ち込むようになったんです。

当時は三重県に住んでいましたが、東京にも教室を作ることになり、行き来するうちに不便を感じるようになりました。ある日、東京から夫に電話して「マンションを借りることにしました」と伝えたんです。夫は「そ、そうなの!?」と。びっくりしたんじゃないかしら(笑)。その後、夫も定年になり、生まれ育った東京に戻ってきました。でも私はすべての時間を仕事に使いたかったので、同居を断ったんです。夫はちょっとショックだったみたい。それでも、今は全力で仕事に取り組みたいという私の意思を尊重してくれました。

夫とは週に1度は一緒にご飯を食べています。会えば会話がはずむし、子どもたちと一緒に集まれば「ああ家族だなあ」と思います。でも夫婦は親子と違って、独立した2人の人間が出会って結んだ縁ですよね。その「独立した人間」という意識が、年齢を重ねるほどに強くなってきている気がします。

夫は東京で再就職し、趣味の合う仲間とも出会って、けっこう一人暮らしを楽しんでいるみたい。積極的に何かをするタイプではなかったのですが、ずいぶん交友関係が広がっているようです。

私、「我慢」という言葉がきらいなんです。人生を我慢で終わらせたくない。自分で選択したいし、選択したことを正解にしたい。だからいつでも、今がいちばん楽しいと思って生きています。この先、また夫と2人で暮らすときがくるかもしれません。そういう結論が出たら、それが私にとっての正解なんだと信じています。

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取材・文/荒木晶子

※この記事は「ゆうゆう」2025年12月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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