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【50代からのひとり旅】行き先に迷ったときは? 旅を120%楽しむコツとは?|旅行のプロがアドバイス

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更新日

恩田貴子

小さなしがらみや予定に追われる毎日から、少しだけ離れてみませんか? 小さな荷物と、大切にしたい“好き”なものだけを抱えて出かければ、誰にもジャマされない自由な時間が待っています。そんな「ひとり旅」の魅力や楽しむコツを、長年旅の豊かさを伝えてきた旅行ジャーナリストの津田令子さんに伺いました。

▼前編はこちら▼

>>50代からはじめる【ひとり旅】初心者でも安心な「高・近・短」の旅の楽しみ方とは?

お話を伺ったのは
津田令子さん 旅行ジャーナリスト

つだ・れいこ●社団法人日本観光協会・旅番組室長を経て、トラベルキャスター、旅行ジャーナリストに。
現在、NHK文化センターやNHK学園で講師を務めるほか、エフエム熱海湯河原ではラジオパーソナリティとしても活躍中。

「どこへ行くか」より「何をしたいか」を重視して

「いざひとり旅へ!」と心が決まっても、選択肢が多すぎてどこへ行けばいいか迷ってしまうことも。そんなとき、津田さんは「旅のテーマ」から考えてみては、と提案する。

「『アートに触れたい』とか、『とにかくのんびりしたい』とか、旅の核になる目的をひとつ選んでみましょう。そのヒントとなるのが『旅のテーマ』。4つのテーマをヒントに、自分自身に今、何をしたいのかを問いかけてみてください。自然に行き先が見えてくるはずですよ」

上級者になったら「気の向くままのぶらり旅を」

旅に慣れてきたら、ノープランの旅を楽しんでみて。「気分次第で行動する、そんな旅は誰かと一緒では絶対にできないこと。心惹かれた駅で降りたり、気になった路地裏に迷い込んだり。心の声に従った先には、自分だけの宝物のような風景や出会いが待っていますよ」

行き先に迷ったら4つのテーマから絞って

どこに行くかは、自分の気持ち次第。4つのテーマをヒントに、「やりたいこと」を確認してみましょう。

①私の“好き”と出合う旅

好きなものに夢中になる時間は、何よりのご褒美。ひとり旅ならその喜びを心ゆくまで味わえる。「ドラマの舞台になった場所を訪ねたり、好きな作家さんの器を探しに行ったり。自分の思いを頼りに好きなものを訪ね、その感動を再確認する旅はエネルギーチャージにぴったり」

【具体例】ロケ地めぐり、陶器の街めぐりなど

②ノスタルジーに浸る旅

ひとり静かに古い建物の扉を開けるとき、そこは単なる観光地ではなく、自分だけの特別な舞台となる。「私はよく歴史的な建物や旧家を訪れるのですが、建物が重ねてきた時間にじっくりと思いを馳せる時間は至福のとき。ひとりだからこそ味わえる、贅沢な時間です」

【具体例】歴史的建築、洋館や旧家めぐり

③いつもの街をゆっくり歩く旅

「灯台下(もと)暗し」とはよく言ったもの。「何度も訪れているおなじみの街も、ひとりでゆっくり歩くと、いつもとは違う景色が見えてくるんです。季節や目的を変えるだけでも、新しい表情が見えてくる。訪れたことのある場所なら、土地勘もあるので安心して楽しめます」

【具体例】京都、軽井沢、鎌倉、倉敷、名古屋など

④心と体をほどく旅

癒やしやリフレッシュとは少し違う、「ほどく」とはどんな旅なのだろうか。「日々の喧騒から離れ、固くなった心と体をゆるりと解き放つ旅です。おすすめは、非日常を味わえる島旅。たとえば伊豆大島なら、東京・竹芝桟橋から高速ジェット船で2時間とアクセスも抜群」

【具体例】伊豆大島、琵琶湖の沖島など島旅

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