50代からはじめる【ひとり旅】初心者でもこれさえ知っておけばOKな「高・近・短」とは?
小さなしがらみや予定に追われる毎日から、少しだけ離れてみませんか? 小さな荷物と、大切にしたい“好き”なものだけを抱えて出かければ、誰にもジャマされない自由な時間が待っています。そんな「ひとり旅」の魅力や楽しむコツを、長年旅の豊かさを伝えてきた旅行ジャーナリストの津田令子さんに伺いました。
お話を伺ったのは
津田令子さん 旅行ジャーナリスト
つだ・れいこ●社団法人日本観光協会・旅番組室長を経て、トラベルキャスター、旅行ジャーナリストに。
現在、NHK文化センターやNHK学園で講師を務めるほか、エフエム熱海湯河原ではラジオパーソナリティとしても活躍中。
ひとり旅初心者ならまずは「高・近・短」な場所から始めてみて
「いつかひとりで旅に出てみたい」。そう憧れながらも、「まわりから寂しい人に見られるんじゃないか」「ひとりでどこに行けばいいの?」といった不安がブレーキとなり、最初の一歩を踏み出せない人は多いのではないだろうか。家族との旅行とは違う、自分だけの時間。その扉を開く鍵を、旅行ジャーナリストの津田令子さんに聞いた。
「周囲の視線が気になる気持ち、よくわかります。でも今は『ソロ活』という言葉が定着して、むしろポジティブに捉えられる時代。宿泊施設やレストランでも、ゲストの多様化に応じて、受け入れ態勢を整えるところが増えているんですよ。ですからひとり旅を不安に思う方は、どうぞご安心を。『堂々と旅を楽しんで!』とお伝えしたいですね」
世間の目が気にならなくなったら、次に浮かぶのは「どこへ行けばいい?」という疑問だ。
「私がいつもおすすめするのは、『高・近・短(こう・きん・たん)』な旅。初心者の方は、まずこの三文字をヒントに旅先を選んでみてください」
「高・近・短」とは何かというと……。
「『旅行中に家族に何かあったら……』という不安も、旅のハードルを上げる要因ですよね。でも“近場”ならすぐに帰ることができますし、交通の便がよく、“短時間”で移動できる場所ならさらに安心です。そして『高』は、ひとりだからこそできる“贅沢”という意味です。家族みんなで高級旅館に泊まったら大変な額になるけれど、ひとりなら何とかなるでしょう? ときには自分のためだけにお金を使う。そんなご褒美もひとり旅ならではの楽しみのひとつです」
