記事ランキング マンガ 連載・特集

植物がぐんぐん育つ!鉢植えの用土選びのコツ。通気性・排水性を高めた配合土を作るには?

公開日

更新日

光武俊子

植物によってふさわしい配合土をつくる

培養土が一般的になる以前は、基本用土と改良用土などを組み合わせて、植物ごとにふさわしい配合土を作るのが当たり前でした。働きのはっきりした用土なら、使う比率を調整することで、植物に合った栽培用土ができます。

基本用土:おもに排水性・通気性のよい赤玉土、保水性・保肥性に優れた黒土
改良用土:微生物を活性化する腐葉土、保水性を高めるバーミキュライト、排水性や通気性をよくするパーライトや軽石、酸度を調整するピートモス鹿沼土など

一般的な草花向き赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1
多肉植物向き赤玉土(小粒)4:軽石(小粒)4:パーライト2
観葉植物向き赤玉土(小粒)5:腐葉土3:パーライト2
花木向き赤玉土(中粒)6:腐葉土3:軽石1

こうした配合比を参考に、それぞれ自分の栽培環境や育てる植物に適した用土を工夫することもガーデニングのおもしろさといえます。
植物に適した用土で育て、根をぐんぐん育てて花もたくさん咲かせましょう!

植物がぐんぐん育つ!鉢植えの用土選びのコツ。通気性・排水性を高めた配合土を作るには?(画像6)

白い粒のパーライトや赤玉土を配合した用土

植物がぐんぐん育つ!鉢植えの用土選びのコツ。通気性・排水性を高めた配合土を作るには?(画像7)

鉢の底穴から伸び出る根

▼あわせて読みたい▼

>>初心者におすすめ!寒さの中で咲き続けるパンジー&ビオラ 春には大株に【ガーデニング】 >>冬の室内ガーデニングを華やかに!咲き続ける鉢花[8選]と育て方のコツ >>植えっぱなしで楽しむ「アネモネとすてきな仲間たち」で春を先取り!【ガーデニング】

バーミキュライトは、加熱処理された蛭石(ひるいし)という鉱物で、非常に軽く、保水性、通気性、保肥性に優れており、タネまきの土などとしてよく使われます。

詳細を見る

ピートモスは、寒冷地の湿地に生える水ゴケが堆積し、腐食化した土のことです。酸性で無菌に近く、ブルーベリーなど酸性を好む植物の栽培に適しています。

詳細を見る

パーライトとは、火山性のガラス質鉱物を高温で加熱発泡させた軽量で多孔質の材料です。ガーデニングでは、土壌の排水性や通気性を向上させる改良材として利用されます。水や肥料を適度に保持できる特性から、観葉植物や室内栽培にも重宝されています。軽量で扱いやすく、腐らない点も魅力です。培養土に混ぜたり、挿し木の発根材に用いたりするなど、多用途に活用できる便利な資材です。

詳細を見る

観葉植物とは、花よりも葉の形や色、質感の美しさを楽しむことを目的とした植物の総称です。モンステラ、ポトス、カラテアなどが代表的で、インテリアグリーンとして人気があります。育てやすく空間に潤いを与えるため、初心者からベテランまで幅広い層に愛されていますが、室内管理には日照・温度・湿度・空気の流れなど、繊細な配慮が必要です。身近に置いて葉の表情を見て、植物と会話する感覚が味わえるのも魅力の一つです。

詳細を見る

多肉植物とは、​乾燥地帯に適応するため、葉や茎、根に水分を貯蔵する組織をもつ植物の総称です。アロエ、エケベリアなどが代表的です。​ぷっくりとした独特の形状や多様な色彩が特徴で、室内外の観賞用として人気があります。

詳細を見る

団粒構造とは、土壌中の微細な粒子が集合して小さな塊を形成した状態のことを指します。ガーデニングでは、この構造が特に重要で、通気性や排水性、保水性のバランスを整える役割を果たします。団粒構造が良好な土壌は、植物の根が健康に育ちやすく、微生物の活動も活発化します。有機物を混ぜ込むことで形成を促進できるため、堆肥や腐葉土を使用すると効果的です。

詳細を見る

鹿沼土とは、栃木県鹿沼市周辺で産出される火山性の軽石土です。黄褐色で粒状の形をしており、通気性と排水性に優れています。おもに山野草、盆栽、サツキ、ランなどの栽培に使われ、根腐れを防ぐ効果がある一方、保肥力はあまり高くないため、他の用土とのブレンドが一般的です。無菌性が高く、清潔な土壌としてタネまき用にも重宝されることから、園芸初心者にも扱いやすい用土の一つです。

詳細を見る

赤玉土とは、関東地方の火山灰土壌から採取される粒状の土で、園芸用の培養土として広く使用されます。通気性と保水性、排水性のバランスがよく、単独で使用することも他の土と混ぜて使用することもできます。粒の大きさにより小粒・中粒・大粒に分類され、植物の種類や用途に応じて選ぶことができます。

詳細を見る

腐葉土とは、落ち葉や枯れた植物の枝などが微生物の働きによって分解され、ふかふかの土状になったものです。ガーデニングでは、土壌改良材として使用されることが多く、通気性や水はけを向上させ、植物の生長を助ける効果があります。また、有機物を豊富に含むため、植物にとって優れた栄養源となります。手作りも可能で、落ち葉を積み重ね適切に管理すると約半年~1年で完成します。庭づくりやプランター栽培にも非常に役立つ、自然の恵みを生かした便利なアイテムです。

詳細を見る

根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

詳細を見る

培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。

詳細を見る

黒土とは、有機物を多く含み、色が黒っぽい肥沃な土壌のことで、日本では関東ローム層に多く見られます。保水力と保肥力に優れており、野菜や草花の栽培に適していますが、水はけがやや悪いため、砂や腐葉土などと混ぜて使うのが一般的です。庭づくりや花壇の土壌改良にも重宝され、植物にとって栄養豊かな生育基盤となります。初心者にも扱いやすい万能な土の一つです。

詳細を見る

酸度とは、土壌や水の性質を示す数値で、pH(ペーハー)によって表され、値が7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性とされており、植物の生育にはこの酸度が大きく関わっていて、例えばブルーベリーのように酸性土壌を好む植物もあれば、逆に中性から弱アルカリ性を好むものもあり、家庭菜園では苦土石灰などを使って酸度を調整することが健全な育成環境を整えるポイントになります。

詳細を見る

花木とは、季節ごとに美しい花を咲かせる木本植物のことで、観賞を目的として庭木や公園などに植栽されます。ウメやサクラ、ツツジ、ツバキなどが代表的で、四季の移ろいを楽しめます。樹形や花色のバリエーションも豊富で、和風・洋風どちらの庭園にも取り入れやすい植物です。

詳細を見る

用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

詳細を見る
画面トップへ移動