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1年で17kgのダイエットにも成功!身も心も軽やかに生きるための知恵とは?【対談】脳科学者・中野信子さん×開発者・川田十夢さん

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力武亜矢

お金がなくても遊べる人が、豊か!?

——本の第5章で「お金をかけない大人の楽しみ」についてお話しされています。バブルを経験した世代が年金生活に入ると、昔のようにお金が使えません。お金をかけずに人生を楽しめるといいのですが。

中野 小川哲氏の小説『ゲームの王国』に出てくる「運命と抵抗」という私の好きなゲームがあるんですけど。紙とペンさえあれば、お金がかからない遊びです。

紙を19枚にちぎって、それぞれに数字を書きます。数字は、整数でも分数でもマイナスでもいい。書いたら混ぜて、その中から1枚ずつ引きます。次に、引いた紙が「運命」か「抵抗」かを選びます。運命を選んだら、もう次から先は引けない。その人の運命が、その数字です。抵抗を選ぶと、その1枚を捨てて、もっと大きい数字かもしれない次の1枚を引ける。19枚のうち何番目に大きい数字を引いたか。その順位のいい方が勝ちです。

これ、けっこう人生を考えさせられるんですよ。「この人と結婚しちゃったけど、次の1枚が大きかった」みたいな。

——そんな遊び方があるんですね!

中野 時々、人とやるんですけど、本当にお金がかからなくて、いいですよ。

——一緒に遊ぶお友だちが増えそうです。

中野 ゲームって、人の性格がわかりますよね。

川田 お金をかけずアイデアを出して遊ぶのはいいですよね。“貧乏くさい”と“貧乏”って、違うじゃないですか。僕は貧乏くさいのが嫌いですが、お金をかけてるか、かけてないかじゃなくて、工夫があるかどうかなんですよ。

アイデアを出すと、「それは予算がないとできない」と言う人がいるんですけど、けっしてそんなことはなくて。アイデアはお金をかけなくても出るし、それが面白みの核。お金をかけないと面白くならないなんて、考えが足りない気がします。

工夫したら、お金をかけずに実装できるし、逆もあって、お金をかけたがらない人もいて、それは貧乏くささだと思うんです。お金なくてもここまではできるけど、お金が手に入ったらこれもやろうかなとか——、そういう選択肢がある人が一番豊かな人ですよね。

中野 一方で、お金をかけるのが下手な人も多いと思います。使い方が下手っていうか。「皆が持ってるから買わなきゃ」じゃなくて、自分らしさが際立つ、自分が欲しいと思う物。物以外でも、「このサービスにお金払えばもっとよくなるのに」みたいなことには、もったいないと思うのか、ケチってお金をかけない傾向がありますよね。今までの習慣を断ち切って、新しく考えてみるのもいいかもしれませんね。

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