1年で17kgのダイエットにも成功!身も心も軽やかに生きるための知恵とは?【対談】脳科学者・中野信子さん×開発者・川田十夢さん
親との確執がある人は、介護にどう向き合う?
——親の介護に直面している方々のなかでも、争いのない順風満帆な家族って、実はそれほど多くないように思います。親との間に確執がある人もわりといる。本の第3章では家族について語られていて、少し重い話になっていました。
中野 お金で解決する方法が耳に入っていても、それを後ろめたいと感じる人もいます。考え方は人それぞれですが、この判断基準が書き換わるかどうかのトライはしてもいいかもしれないです。「こういうことをやってもらったから裏切れない」みたいな後ろめたさを感じるかどうか、とか。
私たちって介護に関しては素人で、プロにお願いしたほうがいいかもしれない。親も快適かもしれない。どちらにとってもWin-Winな方法を考えたら、お金使うほうが実はいいよねとか、自分の後ろめたさのために不快な思いをさせるようになるとか、そういうのを、もっと合理的に考えられるかもしれない。
一度、自分の気持ちの棚卸しをしてみて、頼れるものが見つかれば頼るのもありだし、どうしても自分が!というのであれば、その気持ちを大事に。やれることとやりたいことは違ってしまうし、やりたい気持ちがあっても手が回らなかったら、それはお互い不幸なので。
川田 産んでくれたのは親だから、全部親のおかげだから全部背負うのが当たり前だけど、ちょっとむかつくこともありますよね。
お金を出せば確かにいいところに住めるし、いいサービスが受けられたり、お互いのためになる。そういう決定をする時に、何かの契約の判を押す前に、親にちょっとむかついたなっていうのを思い出して、後めたさを払って、心軽くしてから前に進むのがいいかなと思いますね。
——介護の正解を探すことよりも、後めたさにしばられず、親と自分が少し楽になれる選択をしていいということですね。
今日はありがとうございました。
中野信子 Profile
なかの・のぶこ●脳科学者、医学博士、認知科学者
東日本国際大学特任教授、森美術館理事。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。東京都生まれ。フランス国立研究所ニューロスピン (高礎場MRI研究センター) に勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに、人間社会に生じる事象を科学の視点をとおして明快に解説し、多くの支持を得ている。著書に『サイコパス」(文春新書)「空気を読む脳』(講談社+a新書)、『新版 科学がつきとめた「運のいい人」(サンマーク出版)、「新版 人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)などがある。
川田十夢 Profile
かわだ・とむ●開発者
2001年メーカ一系列会社に就職。同社Web周辺の全デザインとサーバ設計、全世界で機能する部品発注システム、ミシンとネットをつなぐ特許技術発案、AdobeRe-cordsダブル受賞。2010年に独立。2013年情熱大陸出演。2014~2016年J-WAVE『THE HANGOUT』火曜ナビゲーターを担当。現在は毎週金曜日20時からJ-WAVE『TINNOVATION WORLD』に出演中。WIREDなどで連載を持つ。作・演出・開発をつとめた舞台『パターン』をフジテレビで番組化、NHK『課外授業ようこそ先輩』に出演するなど、芸術から芸能まで、ジャンルを越えた拡張を続ける。
撮影/柴田和宣(主婦の友社)
※この記事は『眠れない夜に、言語化の話をしよう 』中野信子著/川田十夢著(ソシム刊)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
眠れない夜に、言語化の話をしよう ー脳科学者はため息を言語化し、開発者は深呼吸を可視化するー
中野信子著/川田十夢著
ソシム刊
脳科学者・中野信子氏と開発者・川田十夢氏。共に言語のスペシャリストであり、かねてから親交のある2人による、「言語化」をテーマにした初の書籍! ときに専門家として、ときに当事者として、仕事/恋愛/家族/老化・死/芸術/発明/宗教 7つのテーマに向き合います。
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